プロヴァンスでの移動

1.観光バス

 エクサンプロヴァンス、アヴィニョン、アルルなどから日帰りやお泊まりのバスツアーが各種あります。季節や曜日によっても異なりますので、事前に現地のツーリストオフィスで確認することをお勧めします。
 特にエクスからのバスツアーは充実しています。以下に幾つかの例を紹介します。

リュベロン山の村とお城 マルセーユ
アルル カマルグ、ドーデの風車、レ・ボー・ド・プロヴァンス
レ・ボー・ド・プロヴァンス リュベロン山の村
セザンヌの足跡 サント・ヴィクトワール山
エクス近郊の城塞と庭園 アプトの市、ルシヨン、ゴルド、セナンク修道院、ヴォークリューズの泉
カシスとカランク

 エクサンプロヴァンス、アヴィニョン、アルル、サント・マリ・ド・ラ・メール、カマルグからのバスツアーは以下のサイトに実に詳細にまとめられています。町の情報やツーリストオフィスのURLなども満載で本当に「お役立ち」です。

フランス・ツーリズム 旅行情報局
Provence お役立ち オプショナルツアー&街村HP

http://france-tourisme.hoops.ne.jp/pr-useful0.htm

2.路線バス、鉄道

 フランス国内の高速道路網は比較的良く発達しています。エクサンプロヴァンス、アヴィニョン、アルル、マルセーユなどにはバスセンターがあり、高速バスが多くの町を結んでいます。

Aix - Marseille Avignon - Arles Marseille - Forcalquier
Aix - Avignon Marseille - Nice Marseille - Barcelonette
Aix - Arles Marseille - Avignon
Aix - Nice Marseille - Digne

 一般の路線バスで小さな町や村を訪ねることは可能です。でも、極端に本数が少ないローカル線などもありますので、出発時に帰りの便も良く確認しておく必要があります。行ったは良いけど、帰れないなんてことも起こり得ますから要注意。

 2001年6月にリヨンとマルセーユの間が高速化され、プロヴァンスにも本格的なTGV時代がやってきました。アヴィニョン、エクサンプロヴァンス、マルセーユ、ニームにTGVが停車します。パリからマルセーユまで何と3時間。これは飛行機と競合する速さです。
 一方、プロヴァンスのローカル鉄道は海岸沿いのみならず、山間部にまで良く発達しています。特に山間部の鉄道は景色も良く、ひなびた駅舎などの雰囲気と共に旅情をかき立てられることでしょう。でも、本数が少ないので、事前にスケジュールを確認して出かけましょう。
 鉄道や路線バスの詳細については、プロヴァンスなら大抵の事は知っているShinさんサイトを参考にして下さい。

赤いプジョーの日記
Provence, Cote d'Azur 実用ガイド
http://www.lcv.ne.jp/~celcia/guide/guide.html

3.レンタカー

・準備は?
 
まず、国際運転免許証が必要です。日本の運転免許、パスポートまたは国外へ渡航することを証明するもの、写真1枚(5×4cm)を用意して所轄の警察署または交通安全協会の自動車運転免許試験場等で申請します。前者の場合2週間程度、後者の場合は即日交付されることもあります。
 あとは必要に応じ、全世界チェーンのレンタカー屋(HERTZ、AVIS等)で現地での車を予約することが可能ですが、現地で借りるよりも割高になる場合と、一括予約による割引制度の利用で割安になる場合があるようです。

・レンタカー屋は?
 マルセーユ・プロヴァンス空港や大きな町にはたいていレンタカー屋があります。米国系のHERTZAVISは日本でも予約が可能です。また、EUROPE LOCATIONというレンタカー屋がエクサンプロヴァンス、マルティーグ、ペルチュイ(PERTUIS)、サロン・ド・プロヴァンス、ヴィトローユ(VITROLLES)にあり、大手レンタカー屋に比較して安いようです。
 マルセーユ・プロヴァンス空港のレンタカー屋(HERTZ等)は無休で夜の11時まで営業していますが、若干の手数料を上乗せします。
 車を借りる際はパスポート、国際運転免許証、クレジットカードが必要です。

・どんな車?
 南仏を一般的に走っているのは2ボックスの小さな車です。おまけにボロボロなのが大半。したがって、余り目立ちたくなければ小さな車を借りることをお勧めします。ただし、3ボックスのセダンを含めてオートマ車やエアコン付きの車はほとんどありません。マルセーユやニースではドイツや米国の中型車でオートマ、エアコン付きも見つけられますが、台数は極端に少なく、値段もかなり高くなります。小型車でも身体の不自由な人のために若干のオートマ車があるようです。
 値段は1日(100km以内)借りて1000ccクラスの2ボックス車で250−500Fr程度、1600−2000ccセダンで450−800Fr程度です。3日(1000km以内)では一日の価格の2−3倍という感じです。
 なお、日本で予約すると1600−2000ccセダンが1週間で2800−3600Fr程度で借りられる割引制度もあるようですのでレンタカー代理店に尋ねてみるといいでしょう。
 一般に車を借りる場合、走行距離の制限がありますので、その距離とそれを越えた場合の割増料金を確認しましょう。また、保険の内容も十分確認すべきです。対人、対物はもちろんですが、車の盗難事件も頻繁にありますので余裕があれば車両保険や盗難保険もカバーしておきたいですね。

・運転マナーは?
 まず、右側通行であることに十分注意する必要があります。歩行者としてもそうですが、道路を横切る場合、まず右を向いてしまいますが、フランスでは車は左側からやって来ます。十分に気を付けてください。この習慣は簡単には直りません。
 フランスでは交差点が少なく、ロータリーとなっています。ロータリー内の車が優先しますが、あまりモタモタしているとロータリー内に進入できません。
 信号機は交差点の4つ角にある支柱の地上1.5m位のところに申し訳程度に縦に付いていることが多いようです。見落としがちなので要注意です。停止線はありませんので信号機のランプと視線が合うあたりで止めます。
 制限速度は市街地50km/h、郊外90km/h、高速道路130km/h(雨天時は110km/h)ですが、平均的には制限速度の10km/h増しといった感じです。また、田舎道のブラインドカーヴでもフランス人は反対車線にはみ出しながらブッ飛んで行きますのでくれぐれも注意して下さい。ただし、市街地はうってかわってゆったりと走ることが多いようです。
 なお、自動車専用道路で制限速度が110km/hというのがあります。これは高速道路と比べてあきらかに路面の質が悪くなっています。高速道路のつもりで雨の日に100km/h以上スピードを出すとハイドロプレーニングを起こしますので要注意。雨の日は90km/h以上出さない方が無難です。
 高速道路の追い越し車線は実質的に速い車のための場所です。自分が制限速度以上で走っていようと、それより速い車が後ろから来たら追い越し車線を速やかに空けるのがマナーです。150km/h以下のスピードならば追い越したら追い越し車線から戻るべきです。このマナーのおかげて速い車は実にスムーズに突っ走れるのです。
 彼らは一般道路での追い越しもよくやります。たとえ対向車が来ようとも。後ろに車が付いたら意識的に抜かさせてやった方が無難です。彼らは早く行きたいと思っているだけで、後ろから煽ったりして嫌がらせするつもりはないのですから、ムキにならないように(スイスに行くと後ろから煽るばかりで、なかなか抜かしてゆかない日本人型のドライバーが多いようです)。
 行き先表示板が緑の場合は一般道路、紺色の場合は高速道路です。日本や他の主なヨーロッパ各国とは反対の色使いですので間違えないようにしてください。なお、茶色の案内板や文字があったらそれはたいてい観光名所の標識です。

・恐怖の三車線道路?!
 アルルとカヴァイヨン間の国道等、ごく稀に往復合計三車線の一般道路があります。通常は道の両端を車が通過してゆきます。三車線は白い破線で区切られており、中央の車線は自分の進行方向からでも対向車側からでも自由に追い越し用として進入することが許されています。
 対向車が道の反対側の端を走っており、追い越し車線にいないことを確かめると一気に追い越し車線に出て追い越しをかけます。その間、対向車が同じ車線に入ってこないようウィンカーを付けたり、ヘッドライトをつけたりして威嚇しながら走ります。先頭に一台出ると安心して後ろから何台も続いて隊列を作って追い越しが始まります。
 運悪く対向車が真正面からやってくる時。これは本当に恐怖の駆け引きです。お互いに120km/h位で飛ばしているのが普通ですから、止まっているときに240km/hで対向車が突っ込んでくるのと同じ感覚です。パッシングしたり車を揺すって威嚇しながらどちらかが車線を空けるまで恐怖の駆け引きです。これ、本当に恐いですよ。

・ガソリンスタンドは?
 ガソリンスタンドはほとんどの場合、セルフサービスです。スタンドに車を入れ、目的の燃料の機械の横につけます。
 燃料にはGASOL(軽油)とESSENCE(ガソリン)があります。ESSENCEには無鉛95/98(SANS PROMB 95/98)、有鉛95(PROMB 95)等がありますが、数字はオクタン価で一般に数値が大きいほど高性能と言われ、価格も若干高くなります。車の仕様にあった燃料を補給します。なお、フランス人は未だに有鉛ガソリンの性能が一番と信じている人が多いようですが、他国では環境汚染の問題もあり、敬遠されがちです。
 まず、ノズルを取り上げると供給量と価格のメータが「ゼロ」になります。ゼロにならない場合は、前に燃料供給した人の支払いが終了していない場合ですのでしばらく待ちます。メータが「ゼロ」になったことを確認して燃料を供給します。供給しおわったらノズルを元の位置に戻します。支払いはたいていスタンドの建物の中にあります。車をそのままにして建物に入ります(貴重品はたとえ短時間でも車内に放置しないこと!)。店員もおおよそは分かっていますが、一応自分の使用した機械の番号(1とか2とか)を告げると料金を言ってくるので現金やカードで支払います。

・駐車場は?
 プロヴァンスで2年半暮らしましたが、駐車場が見つからずてこずったことはありますが、結果として駐車する場所がなかったということはありませんでした。
 大きな町では中心街の周辺にいくつか駐車場があります。有料の場合はゲート手前の機械のスイッチを押すと駐車券が出てきます。支払いはたいていの場合は車に乗る前に機械で払いますので小銭が必要です。料金は場所によって異なりますが、一時間当たり2−5Fr程度だったと思います。いい車を一晩停めるときは屋根付きの駐車場の方が無難です。ちなみに、車を離れるときは車内に荷物を放置することは禁物です。窓ガラスを壊されます。路上にもパーキングメータ式の駐車場所が結構あります。車を降りてあらかじめ予想される駐車時間分のチケットを機械で購入し、フロントグラスから通して見えるダッシュボードの上などに駐車券をおいておきます。
 小さな町では交通の邪魔にさえならなければ大抵の場所に駐車できますし、無料の駐車場もあります。