京都散策

〜東寺・清水寺・南禅寺・知恩院 編(2000.5.1)〜


 京都と言えば10年以上も前に高校の修学旅行で行ったきり。その後縁は無いものと思っていたら,ヨメさんの実家が京都。結婚後京都へ行く回数が格段に増えました。とは言え,京都へ行っても寺町の電気街だの四条のデパートだの・・・ってところばかり行って,京都の観光ってほとんどしていないよなぁ〜と思うことしばしばあります。

 そこで,そんじゃ折角京都へ行く機会が多いんだから,少しは観光もしようか・・・ということで,先ずはタイトルに挙げたとおり「東寺」「清水寺」「南禅寺」「知恩院」へ行ってきました。

 

 最初に行ったのが東寺。新幹線で京都を通るとまず目に付くのがこの五重塔ですよね。私も何度と無く見たことはあるんですが,実はまだ一度も行ったことがありません。「五重塔に登ってみたいなぁ〜」って期待を抱きつつ・・・。

ここが入り口

これがあの五重塔です

 京都駅から歩いていくのかと思いきや,京都から近鉄に乗って一駅目の東寺駅が最寄りのこと。近そうに見えたけど,それほど近くは無いみたいです。東寺駅から歩くこと約5分,見えてきました五重塔が。で,実際に東寺の敷地内に入ってびっくりしたんですが,私は東寺って五重塔だけなのかと思っていたんですが,実は実はそれだけじゃなくて色々と建物がたくさんあるんですねー(^^; 五重塔のインパクトがあまりにも強かったから,他の建物のことなんか考えもしなかったんです。広い敷地の中に大きな建物が並んでました。このとき丁度普段は公開されていない宝物が特別公開されていたもんですから,観光客でごった返してましたよ。でも折角来たんだから・・・と,私らも宝物殿の中に入ってきました(モチ有料(^^;;)。
 そして,お目当ての五重塔へ・・・。この炎天下のなか見物客でずらーっと列が出来ていました。その最後尾に並んで日差しのなかじっと列が動くのを待っていました。ほんで,ついに塔の中へ・・・と期待していたところ・・・,塔の中には仏像があるだけで,客は塔の外をぐるっと回って中を伺うだけしか出来なかったんですねぇ〜(^o^;; 私は塔の最上階まで登って・・・って期待していたんですが大間違いでした。塔としての規模もそれほど大きくはなく,人が登って眺めを楽しむなんてことは出来そうにもない造りでしたな(^0^;;;

 次に行ったのが清水寺です。ここへは修学旅行で一度行ったことがあるのですが,なんでも,今年は普段公開していないところが特別公開されているようで(東寺みたい),そんじゃ一度見てみるかということで行ったんです。
 ここへはバスで行ったんですが,ヨメさんの後についていったためどうやって行ったんだか憶えてません(^o^;;

例の有名な“舞台”です

 ここもすごい人でした。本堂へ入る前に“胎内巡り”なるものがありまして,訳も分からず行ってみました。なんでも,人が産まれてくる前の胎内にいる状態を再現したものだそうで,その「体験コーナー」の建物の中に入ると一面真っ暗。手摺として数珠が走っているんですが,それをたどって先へと歩いて行くんです。しかしこんな暗闇をよう作ったものだと感心しましたが,ほんと何の漏れ日もない暗闇のなかを歩いていると,遠近感というか,物の大小を感じ取る感覚というか,そういうのがマヒしたようで何とも不思議な感覚に取り囲まれるんですよー。そして奧に一点の明かりがあるんですが,それが実査は数メートル先の場所なんでしょうけど,数百メートルも先にあるような感覚さえあります。いやぁ〜,良い体験をしました。

 んで,清水の舞台は相変わらず賑わってましたな(^o^;; こういうところはやっぱり人気のない時期に来て情緒を楽しむものですね。閑散期っていつなのか分かりませんけど,バリバリの平日の日にもう一度来てみたいです。

 清水の舞台がこんな感じで立っているように,清水寺自体が山の斜面というか中腹というか,そう言うところに建っているんですよね。ですんで,周りは坂だらけ。帰りは下り坂をひたすら歩きながら抹茶ソフトを食べてました(^o^;; そして,坂も降りきったところに円山公園を通り,知恩院が見えてきました。確かその日の朝だったか,知恩院の鳥居に車が突っ込んで柱を壊したってニュースを見ました。ウチらの通り道にはその鳥居が無かったので事故痕を見ることが出来なかったんですが,そんなところに突っ込んで,バチあたりな車ですなぁ〜(^^;; 勿論車は壊れたようなのでそれだけでもバチなんですが・・・。

これが知恩院(の入口)

 それにしても,高校の修学旅行の時は一日にあっちこっちと平気でまわったもんですが,今になると体力が落ちたことを痛感せざるをえませんねぇ(^o^;; もう,これだけまわっただけで既に足が痛くなってきました(^o^;;
 知恩院を後にして更に歩き続けると遠くに大きな赤い鳥居が見えてきました。平安神宮です。ここはまだ行ったことがないんですよー。入ろうかと思いましたが,実はまだ他に行きたいところがあって,平安神宮は帰りがけに寄ろうかと思いそのまま通過しました。その「行きたいところ」というのは南禅寺です。ここもまだ行ったことがないんですよ。実は一宮と京都の実家を行き来する際にこの南禅寺の入口はいつも通っているんです。なのに一度も行ったことがない・・・。ってことで是非行きたいと思っているものの一つだったんですねー。

ここが南禅寺の入口

奧まで結構距離があります

 平安神宮から更に少し歩くと,いつも車で通っているよく見慣れた通りに出ます。そこから並木通りをずーっと歩いていくと・・・,南禅寺の門に辿り来ました。マイナーなところかと思いきや,観光バスがゴロゴロ,人もゴロゴロで結構有名なお寺なんですね。私だけが知らなかったのか(^o^;;
 知恩院と同じく南禅寺も山門?の2階に入ることが出来,そこから綺麗な眺めを楽しむことが出来ます。初夏の陽気で木々は青々と新緑の季節ですね(^-^) 秋になると一気に真っ赤になるのかな。しばしの休憩でした。

 本堂に向かおうと足を進めていたところ,脇に逸れたところになにやら面白そうな物が・・・。見ると石造りの橋が一本走ってました。上はどうなっているのかな。歩道橋なのかな・・・と思いきや,実は上を通っているのは人でも車でもなく“水”だったんです。水道橋だったんですねー。外国ではよく見る風景ですが,日本でもあるところにはあるんだなぁ〜と。そーいや,東京の水道橋って「水道の橋」って意味なんでしょーか??(^o^;; でもそんなの見たことないし。

奧にいるのが水道橋(手前にいるのは本文と関係ありません)

水道橋の上は・・・

 橋の上に上れる階段があったので上がってみました。確かにそこは水路です。水路の両側は人が歩くことが出来ました。橋の上の部分は危険なためか柵がしてあって入れないようになっていました。その反対方向は特に柵は無く,水路沿いに歩いている人もいましたのでウチらも歩いてみることにしました。一体どこへ着くのか・・・。木々が生い茂る山の中を水路は延びています。ずーっと歩いていくと,そこには浄水場とおぼしき施設にぶちあたりました。おおー,ここが“蹴上上水”か。貯水場には魚が住んでいるのか釣りをしている人がチラホラいました。
 ここを更に下っていくと・・・,地下鉄東西線の蹴上駅に到着。南禅寺の本堂は? 平安神宮は?? ・・・やっぱり疲れには勝てません。そのまま地下鉄に乗り込み,撤収となりましたとさ(^0^;;;