京都散策

〜二条城 編(2000.9.15)〜


 前回の清水寺・東寺散策から4ヶ月が経ちました。今回は久々の京都散策第二弾です。京都にはまだまだ一度も行ったことのない有名どころが数多くあるんです。前回の東寺がそうでした。そして今回初めて訪れたのが「二条城」。高校の修学旅行で,バスの窓から見たことはあるんですけど,実際に降り立った訳ではありません。お城らしくないお城・・・と言ったら失礼かもしれませんけど,お城のメインである天守閣よりも本丸の方がメインになっているんですよね〜。まぁ,色々と想像を膨らませるより見に行った方が手っ取り早いんで,・・・行ってきました(^o^;;

 

 入口の前は観光バスがたくさん並んでおりました(^o^;; 勿論タクシーやマイカーもね。さすが観光地,バス(市バス)で来てヨカッタ・・・(^^;; 

入口です(ここのすぐ前が駐車場なんです)

 相変わらずこういう所って敷地はほとんど砂利で埋め尽くされているんですよね。まぁ雑草とか生えにくいってメリットがありますから地面むきだしよりも良いと思いますが,一種のはやりだったんでしょうか。

ここが2つ目の入口

結構な彫刻が施されてます

 ほんで,さっきの入口(門)を入ってちょっと歩いたら,また門がありました。さっきくぐった門は総門なんでしょうかね。ここ二条城はお城本体だけじゃなくて本丸御殿とか建物が複数ありますんで,この門は本丸用のなんでしょうね。門の上部には彫刻がされてました。昔の彫刻師って左甚五郎しか思い浮かばないんですけど(^^;; ここの彫刻は・・・,違いますよねぇ〜(^o^;; 周りを見れども作者名が刻まれていないんで誰が作ったのか判りませんでした(見落としていたかも知れませんけど)。

本丸御殿

 門をくぐると正面に見えてきたのが本丸です。お城って言うと天守閣がメインって思いますよね。現に今まで「○○城」って名の付く所あちこち行ったことがありますけど,大抵天守閣がメインで,城主達は天守閣で生活しているって感じを受けました。しかし二条城は違うようです。メインは本丸のようですね。本丸がメインと言えば,埼玉の川越城なんかがそうです。川越城は天守閣自体無かったと思います。

 ところで,私は二条城に入るまでずーっと不思議に思っていたことがあるんです。「何で京都にお城なんてあるんだろか〜???」ってことなんです。お城って,その地域を携えている殿様の住むところでしょう? ○○藩とか言って,その土地を統治している人が殿様で・・・。名古屋だったら尾張藩があって,その藩主が名古屋城に住んでいて・・・てな感じで。でも京都って,○○藩ってもんじゃなくて天皇のものですよねー。言うなれば特別区域みたいなもんで,藩によって統治されているもんじゃありません。そして天皇は天皇で京都御所って立派な住処がありますしね。そんな特別区域にどうしてお城なんか,しかも誰のお城なんか・・・。まぁ,こんなの大河ドラマ見ていれば分かるものなんでしょうが,基本的にこの手の番組は好きじゃないんで私には全然知識が無いんですの(^o^;;

 でも,行って納得。徳川幕府の別荘とのことでした。しかしこんだけ立派なお城が別荘だなんてねー。羨ましいものですな。

 さてさて,さっそく入ってみることに。接見の間と言うんでしょうか,将軍と来城者と面会する間がたくさんありました。畳の数を数えて見ると・・・,40畳近くありましたねー。こんな部屋で大の字に寝ころんだらさぞ気持ちよいでしょうなぁ〜。勿論,立入禁止です(^o^;; 我々は廊下からのぞき見ることしか出来ません。そしてその接見の間は上座がちょいと高い位置にあって,位の違いが明確になってますね。上座には西田俊行が座っている姿が思い浮かぶようです・・・(謎?)(^0^;;;
 そういった間がいくつもいくつもあるんですよ。中には「ここで徳川慶喜が大政奉還を決意した間」とか書かれているのもありましたしね。平屋なんですけど,天井が高くて贅沢な造りでした。冬は寒そうですけど。

裏から見た本丸です

 さて,本丸の中を一通り見て回った後,外へ出て本丸の裏へ行きました。裏から見ると本丸の周りは全て障子で覆われていて,確か内側には廊下があって「開放厳禁」って札が下がっていましたっけ。障子の向こうの廊下には観光客がぞろぞろと歩いているんですけど,この裏から見ると静まりかえっていて,中の様子が嘘のようでした。人気も少なく落ち着いてお城の雰囲気を味わえますね。

大きな庭園が広がってました

茶室・・・でしょうね

 本丸の裏に出ると,そこには大きな庭園がありました。周りを岩で覆われた池が印象的でした。加茂川の上流から運んでくるんでしょうかねぇ〜 >岩
松平健が船越英一郎(もしくは有島一郎)とショートコントしている光景が目に浮かぶようです(^o^;;

 庭園沿いに歩いて更に先へ行くと,やっと天守閣が見えました。でもあくまでもメインは本丸ですから,この天守閣はかなり小さい規模のものでした。主に子供達の遊び部屋みたいな所になっているようです。一部屋あたりの広さも本丸に比べたら狭いなんてもんじゃありませんね。あんまり敵に攻め入られる心配が無かったからなんでしょうか。本来のお城だったら,常に天守閣の上の方で敵の侵入を警戒している筈なんですけどねぇ。

 ・・・とまぁ,思った以上に広かった二条城でした(^^;; 9月の京都はまだまだ暑いです。