健康住宅とはどんな住まいなのでしょうか。
高断熱、高気密住宅?24時間換気システムの住宅?無垢材・自然素材を使った住まい?
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本当に大丈夫?健康住宅


−高断熱・高気密住宅は人に優しい?−

ここ数年の間に、新聞広告やTVのCMでも高断熱、高気密住宅という言葉がよく きかれるようになってきました。家全体を今までより高性能な断熱材で包み込み、窓 やドアも二重サッシにしたりペアガラスを採用し、断熱、気密性を高め、冷暖房の効率を高め、省エネルギーにつなげるという物です。
そのことはとても良いことただと思います。ただ、断熱性、気密性を高めることだけを考えていくと、窓の 小さな閉鎖的な家になってしまいます。そしてそのことと同時にシックハウス症候群という 耳慣れないことばもしばしば聞かれるようになてきました。シックハウス症候群とは、住宅に使われる建材等からでる有害物質による室内環境汚染による、健康不良や不快感(頭痛や倦怠感)のことです。ここでいう建材とは特殊なもでは なく、ごく一般的に使われているビニールクロスやそれを貼るための接着剤、合板 (ベニヤ板)などです。いままで一般的に使われていたのに、なぜ今更とお考えになるかもしれませんが、それは高断熱、高気密住宅と密接に関わっていることは容易に想像できることです。本当の高気密としたのならば、 24時間計画換気が必要です。
そして、最近、健康住宅、空気のきれいな家といった言葉 がとても目につくようになってきました。ホルムアルデヒドを含まない接着剤を使っ >ているだけで本当に健康住宅と言えるのでしょうか。24時間換気扇を回し続けてそれが空気の流れるきれいな住まいなのでしょうか。一つ一つの事柄は何も悪い ことではありません。ただそのことだけで、健康的な住まいができる訳ではなく、 そのことだけに目が奪われていると、もっと大切なことが見落とされてしまうような 気がします。日本は気候風土に恵まれた国です。30年前には家庭用のエアコンなどほとんどなく、それでもなんとか生活していました。
しかし今では、土の見えるところがどんどんアスファルト舗装になり、降った雨はすぐ下水に流れ、木陰をつくる緑が減り、車はますます増え、夏には各家庭からエアコンの廃熱が放出され、とても昔のような訳にはいきません。だからといって、窓を小さくし高断熱、高気密化をはかり、各部屋にエアコンを取り付け、そして季候の良いときでも機械で換気し夏は冷房病、冬は空気の乾燥、そして機械を止めたとたんに室内の環境汚染にさらされるオフィスビルのように完全空調された家が本当に快適でしょうか。 抗菌材料で家は埋め尽くされ、空気清浄機を取付け、一日中温湿度をコントロールされた、実験室のような空間が、本当に健康住宅と言えるのでしょうか。
日本には欧米とは異なった家の作り方がありました。基本的には柱と屋根、そして大きく開くことができる開口部、間仕切りも襖でそれを開けておば、家の隅々まで風が通りました。そんな日本の風土に適応し、四季の移り変わりを肌で感じとれる日本の伝統的なつくり方、住まい方は健康住宅を考えるうえででとても参考になるのではないでしょうか。

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