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 卒業生は先生、家族の皆様、在校生の拍手に送られて退場していきました。  簡素ですが、まことに感動的な式でした。卒業という美しい別れの感傷にたっぷりと浸った一時間でした。
 

 2月28日、神戸市立葺合高校卒業証書授与式が行われました。前夜から冴え返る厳しい寒さでしたが、やがて青空が見え始め、すがすがしく晴れ渡る好天気になりました。校舎の建て替えが始まり、管理棟などは建て替え、やがて仮設に移ります。その意味でも記憶に残る今年の卒業式です。来賓としてPTA,同窓会、教育委員会関係者、学区内中学校長とともに、私の先代の神田民枝先生以下7名の歴代校長も参列しました。

 在校生代表が卒業生に対しての感謝と激励の送辞を爽やかな口調で述べました。卒業生代表は、送辞の中で在学中悩みも喜びも分かち合った友人、常に支えてくれた先生、そして家族へ感謝の言葉を送り、そしてこの学校で学べた幸せを涙とともに述べました。聞き入る卒業生たちの中には目頭を押さえる者もいて感動的でした。
 


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 午前10時、拍手に迎えられて卒業生入場、式が始まりました。国歌に続いて校歌斉唱、卒業生はしっかり前を向き、「あした 雲巻く峰をそびらにて・・・」と高らかに歌い、私も懸命に声を張り上げて歌いました。続いて卒業証書授与、一人ひとり名を呼ばれて「はい」と答え、すっくと立つ姿は、まことにすがすがしい感じです。国際科80名、普通科196名、計276名、クラスごとに田阪義英校長から証書が手渡されました。

 続く式辞では、田阪校長が「この閉塞の社会では指導者の出現が強く求められている。これからもしっかり学んで社会を指導する人になってほしい。そのために指導者の要件とは何か、深く考えてほしい」と格調高く卒業生を激励しました。

 

2012年

3月1日

仰げば尊し

 雲を洩る日のひとすぢや卒業す  大野林火

卒業の面をあげてうたふなり  草野梨迂子

卒業といふ美しき渦にゐる  的場秀恭 

 続いて97名にフェニックス賞が贈られました。黙々と己に打ち勝って、社会のため、他人のため、努力を続ける生徒たちを讃えるこの賞は、この学校の特色であり大きな誇りでもあります。部活動、努力、生徒会の部門のほか、3か年皆勤は47名、卒業生6人に1人とはすばらしい数字でこの学校の教育成果を示すものと言えるでしょう。



 式が終わってから、ひとり中庭に立ち、かつてこの学校に勤めていたころの卒業式を感慨深く思い起こしていました。やがて三々五々、教室から卒業生たちが出てきます。お世話になった外国人教師と語り合う女生徒、友人と語り合う男子、いずれも晴れ晴れと校門を巣立っていきました。この学校に勤めたことの喜びと誇りをあらたにしつつ、そして今日母校を巣立った若者たちのしあわせを願いながら、家路についたことでした。
 

卒業生が教職員に向って「仰げば尊し」を歌いました。そして教職員、在校生、父兄、来賓が「蛍の光」を巣立ちゆく若者たちの未来に幸あれと歌い、卒業式は終わりました。