メイクス比較


ロータスセヴンのレプリカは、イギリスのケータハムをはじめとしてそのメーカーは世界中に存在します。 私もいくつのメーカーがあるか知りません(^^;;;;。 そして、各メーカーの性能比較やプロのドライビングによる試乗記などはいろいろな雑誌に掲載されていますので そちらを参照してください。ここでは、私の個人的価値観で雑誌などには出ない部分の比較をしてみたいと 思います。
また、私はツーリング派なので、ツーリングで重要と思われる点について比較します。
しかし、比較と言っても全部のメイクスの比較が出来るほどたくさんのセヴンを乗ったわけではありません。 私が今までに預かったセヴンが、たまたま私のフレイザーと同等と思われるクラスで、 しかもメーカーも異なっていたので、この3台について書きたいと思います。

※現状言葉だけの説明ですが、いずれ写真他具体的な数字も入れます。

メーカー・グレード
生産国
保有(?)期間
’87ケータハム1700SSイギリス半年
’94バーキン7(KENTモデル)南アフリカのべ1年
’93フレイザーMK2(KENTモデル)ニュージーランド半年(現保有車)

メカ比較
各車の違いで比較的大きな部分についてあらかじめ記します。
比較対象
ケータ
(ロングコクピット)
バーキン
フレイザー
エンジン・キャブ1700KENT/WEBER401600KENT/WEBER401700KENT/WEBER45
リヤアクスルドディオンリジットリジット

外観
3車ともアルミのボンネットでぱっと見た場合あまり差を感じませんが、私の主観では、一番格好が良いと思うのはケータハムです。
これら3車は、本当にわずかな違いですが、以下のような違いがあります。

比較対象
ケータ
バーキン
フレイザー
ライト位置
全幅
全長
トランク高
リヤフェンダー幅

さと〜号('87ケータハム1700ss) 幸田号('93バーキンKENT) MyFRASER('93TYPE2 1700KENT)
さと〜号ケータハム
幸田号バーキン
フレイザー
さと〜号ケータハム
幸田号バーキン
フレイザー
さと〜号ケータハム
幸田号バーキン
フレイザー

つまり全体のバランスでいうと、フレイザーはずんぐりしていると言えます。
逆にケータはスマートですね。 バーキンは車体が小さい分、タイヤが大きく見えます。 またケータは、トランクとリヤフェンダーの比率でリヤフェンダーが狭く、後方から見た場合、 姿勢が低く見えます。 これらのことから、スマートで低く見えるケータがかっこいいと個人的には思います。

比較対象
ケータ
バーキン
フレイザー
カッコ良さ×

乗り心地
これは、上のメカ比較表に書いてある違いがあるため一概に言えませんが、 この3車の中では、やはりドディオンアクスルを持ったケータが一番でした。 リジットアクスルを持ったバーキンとフレイザーでは、 フレイザーは突き上げ感などが無く、しなやかなに動いているのに対し、 バーキンは道路のつなぎ目などでお腹に来るような突き上げ感を感じました。 この差は、フレイザーの長いトレーディングアームに起因していると思われます。 しかし、バーキンも軽いホイールを履くなどの工夫をすれば改善されると思います。
そのほか、シートの肉厚の差で長距離の移動のお尻の痛さ(笑)も各車異なりました。 一番良いと思ったのはフレイザーで、これは何時間乗っても大丈夫でした。 また、ベンチシートにも関わらず、背もたれの角度が調節可能と言う点でも フレイザーの方が疲れにくい姿勢をとることが出来ます。 ケータもフレイザーと変わらないところですが、背もたれの角度調節の有無、太ももへのサポートがない分 フレイザーに劣りました。バーキンは。。。駄目です(爆)。 下部の肉厚も薄く、背もたれの角度も悪いため体重がお尻の1点にかかってしまうような感じです。 1時間も乗っているとお尻が痛くなってしまいます。 TOTALでは、ケータとフレイザーは同率一位といった感じですが、フレイザーにもケータと同じドディオンアクスルを持った 上級モデルも存在します。それで比較した場合は、恐らくフレイザーに軍配が上がると思われます。 長距離ツーリングを考えた場合は、フレイザーが1番でしょう。

比較対象
ケータ
バーキン
フレイザー
乗り心地×

荷積載性
スーパーセヴンに積載性なんて関係無いじゃん! とお思いかもしれませんが、ただでさえ少ない荷室ですから、 そのちょっとした差がツーリングなどでは大きいのです。
一番はダントツでフレイザーです。 最初に比較したぶ格好さがここでプラスになっています。 つまり、トランク高が高く、幅が広いということは荷室が深く広いということです。 その逆にトランク高が低く、幅が狭いバーキンが荷室最小でした。 フレイザーがなぜダントツかと言うと、広いだけではなく工夫されているという点です。 バーキンは、ドア、幌を格納するとそれでいっぱいになってしまいますが、 フレイザーはシート背もたれの裏にドアを格納することが出来るようになっています。 ですから、その分トランクスペースが有効につかえます。 また、ケータのロングコクピットモデルはそこそこの荷室を持っていますが、 ショートコクピットモデルはバーキンと差がありません。 さらに、ケータは年式によってはドアが折りたためませんのでトランクに格納できません。

比較対象
ケータ
バーキン
フレイザー
積載性×

助手席の居住性
これは単純に広さの比較になります。 いうまでも無くロングコクピットを持ったケータが一番広いです。 ただし、ショートコクピットの場合はバーキンとタイですね。 ケータの次点はサイズからもお分かりの通りフレイザーです。 また、乗り心地の比較でも記した通り、 シートの良さではフレイザーが1番です。 バーキンは。。。助手席の長距離はちょっと遠慮したいですね(^^;;;;。 (身長173cmの私は、ひざを折り曲げてかなり窮屈な姿勢を強いられます)

比較対象
ケータ
バーキン
フレイザー
助手席の居住性×

以上の結果から、ツーリングにはケータ、フレイザーが適していると思われます。 ただし、三台とも吊るしの状態の比較ですのでモディファイによっては 必ずしもこういう結果にはなりません。

その他の違い
その他、私が気がついたちょっとした違いについて記します。

さと〜号('87ケータハム1700ss) 幸田号('93バーキンKENT) MyFRASER('93TYPE2 1700KENT)
さと〜号ケータハム
幸田号バーキン
フレイザー
ここだけocean号ケータハム^^;;
幸田号バーキン
フレイザー
セヴン予備軍の方、参考になったでしょうか?