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千夜一夜物語 前書き(中) ...その9 |
二人の王は昼も夜も旅を続けて、緑の草原の中央にある木のところの到着した。
そこには海がありその近くに温泉があった。
二人はその温泉から水を飲み、座って休息した。
日中から時間が過ぎた時に、海が沸き立ち、そこから黒い柱が空に上った、それはあちらの草原を目指している。
二人はそれを見て恐れ、最も高い木の上に登った。
何が起こるのか眺め始めた。
すると突然に、身長が高く、頭は幅広く、胸は広いジンが現れた。 首の上には背丈ほどの箱(櫃)があった。 ジンは陸地に登ってきて木の下に座った、その木の上には二人がいた。 ジンは箱を開けて、中から小箱を取り出した。 ジンが小箱を開けると、気品のある少女が出て来た。 その姿は太陽のように輝いているようであった、詩人がこう言っているように: |
作成:2007.12.12 |
千夜一夜物語 前書き(中) ...その10 |
【詩文】
彼女(太陽/乙女)が暗闇から登った、それで日中が輝いた。 ※ 彼女の光で木々が啓発されて彩る。 ※ 彼女の輝きを受けて、太陽は登る。 ※ 彼女が現れる時、月は(恥じらい)消える。 ※ 彼女の前に生き物が居る、 ※ それはヴェールがあなた(太陽/乙女)の下に現れるまで。 ※ もし、彼女が消えると、雷光が彼女を守り、 ※ 大都市の涙腺に大雨が降る。 ※ |
作成:2007.12.12 |
千夜一夜物語 前書き(中) ...その11 |
ジンは少女を眺めた。
そして言った:「絹の娘よ、私が結婚式の夜に奪って来た娘よ。私は少し眠りたい」
するとジンは頭を彼女のひざの上に置いて眠った。
少女は自分の頭を木の上方に持ち上げて、二人の王を見た。二人はその木の上の方にいた。
彼女はジンの頭を彼女のひざから持ち上げて、地面の上に置いた。
そして木の下に立ち、二人に命令して言った;「二人よ降りてきなさい。この魔人を恐れることはない」 二人は言った:「神に賭けて、その命令についてあなたが私たちを許されるように」 彼女は言った:「神に賭けて、あなた二人は降りなければなりません。 さもなければ魔人に二人のことを知らせて、悪の殺害者が二人を殺します」 二人は恐れて、彼女の方に降りて来た。 彼女は二人の前に立って言った:「荒々しく刺しさい。さもないと私が魔人に知らせます」 それで二人の恐れが現れた。 |
作成:2007.12.12 |
千夜一夜物語 前書き(中) ...その12 |
シャハラ・ヤール王は、弟のシャーハ・ラマーン王に言った:「やあ弟よ、彼女があなたに命じたことを行いなさい」
弟は言った:「いいえ、あなたが先に行うまでは私は行いません」
二人は、彼女と交わりしようと互いに目で合図した。
すると彼女は言った:「あなた二人が目で合図することは私が望みません。
あなた二人は接近しないように、そして(私が命じた事を)行うように。さもないと私が魔人に知らせます」
それで二人の魔人への恐れが現れた。
そして二人が不安になった時に、彼女は言った:「二人とも回復しなさい」
事が終わった後に、彼女は、二人にポケットから袋を取り出した。 そして二人に袋から首飾りを取り出した。 そこには570個の指輪があった。 彼女は言った:「これが何か知っていますか?」 二人は言った:「知りません」 彼女は言った:「これらの指輪の所有者たちは全て、この魔人の角を無視して、私と交わっているのです。 ですから、あなた二人の指輪二つも私に下さるように」 それで二人は指からとって、その指輪を彼女に与えた。 |
作成:2007.12.12 |
千夜一夜物語 前書き(中) ...その13 |
彼女は二人に言った: この魔人は私の結婚式に私を奪った。 その後、私を小箱の中に置き、それを箱の中に置き、箱に七つの鍵をかけた。 それから私を、波打ちけむる海の深みに置いたのです。 魔人は、女が運命であることを知らない。 もし女が命令を欲すれば、誰も女に勝利することはない。 こう言われているように: 【詩文】 女たちを信用するな。 ※ そして女たちの約束を信頼するな。 ※ 女たちの満足と不満が、 ※ 女たちの喜びにぶら下がっている。 ※ 女たちは偽りの愛情をあらわす、 ※ そして裏切りが女たちの衣服の内にある。 ※ ヨセフの伝承に教訓がある: ※ 女たちのあざむきに用心するように。 ※ あるいは、あなたは見ないように、 サタンがアダムを追い出した、女たちのために※ |
作成:2007.12.12 |
千夜一夜物語 前書き(中) ...その14 |
そして、こう言われている:
【詩文】 もし勇敢な者が強くなるのでなければ、秘密を隠すことを控えなさい。情熱は大きな熱愛となって増える。 恋人よ、男たちがずっと昔に道を迷うことがなければ死ぬことはない。 女たちの誘惑から安全であった者からの驚きを増やすことはない。 二人の王は彼女のこの言葉を聞いた時に、その意図に驚いた。 二人は互いに言った:「もしこの魔人に起こったことが、私たちに起こったことより重大であるならば、 そのことは私たちを慰めてくれる」 それから、二人は彼女から立ち去った。 |
作成:2007.12.12 |
千夜一夜物語 前書き(中) ...その15 |
二人は、シャハラ・ヤール王の町に戻り、彼の城に入った。
王は妻の首を投げた、女奴隷と男奴隷たちの首も同様にした。
シャハラ・ヤール王は、(誓いを立て)、処女の娘を取る度に、彼女の処女を止めて、その夜に彼女を殺すようになった。このことは3年間続いた。
それで女たちは騒いだ、そして自分の家に逃げた。 王の町には少女が残らなかった、女は低地で耐えた。 その後、王は大臣に、いつものように少女を連れて来るように命じた。 大臣は出て行き、調べたが、少女は一人も見つけられなかった。 大臣は自分の家に向いた、彼は自分自身、王からの怒りと強制された恐れをもった。 大臣には二人の娘がいて、姉がシャハラ・ザード、妹がダニヤ・ザードという名前であった。 姉は本や歴史、先進の王国の進展、過去の民族の消息を読んだ。 昔の民族、騎士の王国、詩人たちに関係した歴史書を1000冊集めたと言われている。 |
作成:2007.12.12 |
千夜一夜物語 前書き(中) ...その16 |
シャハラ・ザードは父に言った:
お父さまが変わってしまって、心配や悲しみを運ぶことは私の望みません。 詩でこう言われています: 【詩文】 なぜ人は心配を運ぶのか言いなさい。 ※ 心配は続くことはない。 ※ 喜びは消えると同様に。 ※ そのように心配は消える。 ※
大臣はこの娘の言葉を聞いた時に、王に起こった最初から最後までを彼女に話した。
彼女は言った:「神に誓って、お父さま、この王が私と結婚します。私が生きて生活できるか、あるいはまた私がイスラムの少女たちへの犠牲となって(死んで)、どちらであっても私が王の前から皆を救済する手段となるでしょう」
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作成:2007.12.12 |
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