「等距離文字列法(ELS)」の初歩/ダイアナ


要旨:トーラを(モーゼ五書)を二次元配列に書いた場合に、 関連する意味を持った言葉を綴る等距離文字列が きわめて接近して出現することが報告されている。 このような現象を測定するための定量化法が開発されている。

※等距離文字列法(ELS)を読んでからダイアナへどうぞ

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等距離文字列法(ELS)とは

あるテキストが与えられたときに、等距離文字列(ELS)を、 テキストにおいて、空白を数えないで、等差数列をなす文字列と定義する。 つまり、文字列は次のような位置に存在する。

 n, n+d, n+2d, n+3d, ..., n+(k-1)d,

dをスキップ、nを出発点、kをELSの長さとする。
これらの3つの変数が1つのELSを決定し、それは(n, d, k)とあらわされる。

例えば、

もう一つの例、

次に、二つの単語があったときにその接近性を定量化するために、 二つのELS間の「距離」を定義する。 文字列e1と文字列e2との距離δは

 δ(e1, e2):=f1*2+f2*2+L*2

ここに、
f1は文字列e1の二次元での文字間の距離、
f2は文字列e2の二次元での文字間の距離、
Lは文字列e1と文字列e2との二次元での最小距離とする。

例えば、

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「ダイアナ」という文字の暗号解読

出エジプト記29章

この出エジプト記29章は、
実は、「等距離文字列法(ELS)」の説明の例題としてすぐ上で紹介したものです。
すでに見てきたように、この出エジプト記の部分を16文字で改行して、 全体を見通せるように表現し直しておきます。 「このヘブライ語はダイアナと読めますか?」
ある新聞社から「月刊みるとす」雑誌の編集部にこのような問い合わせが寄せられた。
確かにそう読める。 なお、ドロズニンが「The Bible Code/聖書の暗号」を出版したのは、 1997年春ですから、 この本の中ではダイアナ妃に関する暗号の事例は紹介されていません。

これらのヘブライ語での意味を調べてみますが、
ヘブライ文字と英文字との対応に興味のある方は、「ヘブライ文字の一覧表」を参照

偶然か意図的なのか

これらの単語を選んで拾い出すのは明らかに作為的です。
しかし、これらの単語はいったい頻繁に現われる?それともまれに現われる?
そして、これらの単語が互いに接近しているのは単なる偶然なのか?
聖書には「意図的」に暗号が隠されているという仮説は、有りそうなことか?

それが問題なわけです。
とりあえず、

「ダイアナ/Diana」と「テシュナズ/5757年」とのELS間の距離δを調べてみます。
統計学上は改行数をパラメータとして前後に振らせる必要があるらしいのですが、 難しいことは省略して、改行数パラメータ=16文字で固定として考えてみます。

「ダイアナ/Diana」は、f1=1
「テシュナズ/5757年」は、f2*2=1*2+2*2=1+4=5
これらの最小距離を図から計ると、L*2=3*2+3*2=9+9=18

 δ=f1*2+f2*2+L*2=1+5+18=24

同様に、「ダイアナ/Diana」と「テウナー/事故」とのELS間の距離δを調べてみます。

「ダイアナ/Diana」は、f1=1
「テウナー/事故」は、f2=1
これらの最小距離を図から計ると、L*2=4*2+3*2=16+9=25

 δ=f1*2+f2*2+L*2=1+1+25=27 このδ=24 あるいはδ=27 という値は、 おそらく十分に近接していることを示しているとは思いますが、 証明するためには、他のサンプルなどとの比較実験をする必要があるのです。
(興味のある方は、「聖書の暗号」の本の付録にある統計学の論文を読むとよいです)

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