MMD study

Part 4. MMD動画のドラフト1号

Last update 2017/6/17

まずは 1 wall ダンスから


    最初に 1 wall ダンスを作ってみました。オリジナルのダンスは、
      Thriller (for Party) by Mio Watanabe
      32 count, 2 wall
    これを「32 count, 1 wall」にして、シンプルに作成。 この時点では、まだ音楽に合わせて踊る機能は使わずに、無音のダンス動画です。

Thriller (ドラフト版)の設計図

    音楽なしなのでとりあえずは、1カウント換算 = 16 フレーム、と設定。
    ダンスの 1 セクション = 16 x 8 = 128 フレーム相当。
    ダンスの 1 wall = 4 セクション = 128 x 4 = 512 フレーム相当。

Thriller (ドラフト版) - sec 1

1
1 2 3 4 5 6 7 8
side next side touch side next side touch
L R L (R) R L R (L)


sec 1 1 2 3 4 5 6 7 8
dance side L next R side L touch (R) side R next L side R touch (L)
flame 08 - 16 24 - 32 40 - 48 56 - 64 72 - 80 88 - 96 104 - 112 120 - 128
cnt_ik (0, 0, 0)
(2, 0, 0)
(4, 0, 0) (4, 0, 0)
(6, 0, 0)
(8, 0, 0) (8, 0, 0)
(6, 0, 0)
(4, 0, 0) (4, 0, 0)
(2, 0, 0)
(0, 0, 0)
L_ik (0, 3, 0)
(4, 0, 0)
= (4, 3, 0)
(8, 0, 0)
= = (4, 3, 0)
(4, 0, 0)
= (0, 3, 0)
(0, 0, 0)
R_ik = (4, 3, 0)
(4, 0, 0)
= (8, 3, 0)
(8, 0, 0)
(8, 3, 0)
(4, 0, 0)
= (4, 3, 0)
(0, 0, 0)
=
上半身 (0, +30, 0) (0, 0, 0) (0, -30, 0) (0, 0, 0)
Styling A1


sec 1 Styling
A1 左腕 =(0, -70, -30) 左ひじ =(0, -25, 0)
左手首 =(0, 0, +25) 左袖 =(0, 0, +12)
対称 右腕 =(0, +70, +30) 右ひじ =(0, +25, 0)
右手首 =(0, 0, -25) 右袖 =(0, 0, -12)


    ちょい解説です。表の見方と操作方法について。

    step 1: side L

    「左サイドに一歩移動の動作」、これを2つのコマ(2画面)で表現します。
    まず、「フレーム操作パネル」でflame=08の時点に目盛を合わせる。
    - センターボーン(cnt_ik)を選択し「情報表示入力パネル」で位値=(0, 0, 0) を入力。
    - 左足IKボーン(L_ik)を選択し「情報表示入力パネル」で位値=(0, 3, 0) を入力。
    - 結果として、頭と右足は移動せずに、左足を 3ピッチだけ上げた状態を表現。

    次に、「フレーム操作パネル」でflame=16の時点に目盛を合わせる。
    - センターボーン(cnt_ik)を選択し、位値=(2, 0, 0) を入力。
    - 左足IKボーン(L_ik)を選択し、位値=(4, 0, 0) を入力。
    - 結果、頭は原点から 2ピッチ左の位値に移動、左足は 4ピッチ左の位値に移動を表現。

    step 2: next R

    「右足を左足横に一歩移動の動作」、これも2つのコマ(2画面)で表現します。
    - flame=24の時点に合わせる。
    - センターボーン(cnt_ik)を選択し、cnt_ik=(4, 0, 0) を入力。
    - 右足IKボーン(R_ik)を選択し、R_ik=(4, 3, 0) を入力。
    - 結果、頭と右足を 4ピッチ左の位値に移動し、右足は 3ピッチだけ上げた状態。

    - flame=32の時点に目盛を合わせる。
    - 右足IKボーン(R_ik)を選択し、R_ik=(4, 0, 0) を入力。
    - 結果、上げた右足を下ろした状態を表現。

    step 3 - step 8

    ほぼ同じような操作をするだけです。


    上半身の動作
    step 1 - step 2 - step 3 までは、
    - 上半身ボーンを選択、上半身の角度=(0, +30, 0) を入力。
    - 結果、上半身を左向きに 30度ひねっている状態を表現。

    step 5 - step 6 - step 7 までは、
    - 上半身ボーンを選択、上半身の角度=(0, -30, 0) を入力。
    - 結果、上半身を右向きに 30度ひねっている状態を表現。

    Styling A1

    step1 から step 8 まで共通で、手のふりを表現します。
    - 左右の腕、ひじ、手首、袖のボーンを選択してそれぞれの角度を入力。
    - 結果、スリラーが両腕を前に突き出し、両手首をだらっと下げた状態を表現。

    まとめ
    Thriller (ドラフト版) - sec 1 の動作、操作法を説明しました。
    ここまでの 8ステップの linedance アニメは 16コマの画像で構成されている。 そしてThriller (ドラフト版) の全体 32ステップのアニメは 64コマの画像で構成されています。


Thriller (ドラフト版) - sec 2
Thriller (ドラフト版) - sec 3
Thriller (ドラフト版) - sec 4


興味があれば more ?


Thriller (ドラフト版)の活用へ

    ここで作成したドラフト版は、後に幾つかのデモダンスへと発展して行きました。

    その1) Little PPAP
    - 音楽に合わせて動かした最初のデモダンスです。
    - 幼児向けのデモダンスにしようと思ってピコ太郎のPPAP音楽を選んでいます。 このデモダンスには、前後にちょっとおかしなフルターン回転があります。実は、 幼い少女がPCをいじくって出来たポーズなんですが、そのまま利用しただけです。
    - また、MMDにはステージ撮影カメラを移動する機能があるので、使ってみました。

    その2) Thriller (for Kids)
    - マイケルジャクソンの「Thriller」の曲に合わせて動かしたデモダンスです。
    - 32 count, 1 wall のままですが、ちょっぴりイントロの振りを追加してます。

    その3) Thriller (for Party)
    - 32 count, 2 wall Linedance として作られたオリジナルのダンスに対応している。 2 wall を実現するために苦労し模索した末、やっと出来上がった最初の 2 wall の デモダンスなのです。これついては別途解説する予定です。

coffee break

    ここで紹介した「設計図」は、ラインダンスのステップシートから発展させて作った オリジナルなシートなので、MMD雑誌には載っていませんのでご承知おき下さい。

    なお、Linedanceでは 4 wall、2 wall など wall を変えながら踊るのが基本ですが、MMDでは、舞台で踊る1 wall ダンスを基本にしているのじゃないかな?と疑い たくなる。 「作ったダンスを方向を変えて踊る」という機能がMMDにはない。 いや見つからない、あるのかもしれないけれど...






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