Diary of Piano Lessons

2015年12月分


第618回(2015年12月4日)〜 第620回(2015年12月18日)

12月は、恒例のクリスマスソングを演習します。

    Sleigh Ride♪


     テキストは「Christma in Jazz」
     ヤマハ・ミュージックメディア株式会社
     Pianoアレンジ: 藤井英一


Sleigh Ride♪の曲は、パート、パート、パートから構成されていて、1コーラスが40小節です。
そしてパートには2回の転調があります。



テキストの楽譜には3コーラス分ありますが、繰り返しの部分を省略して、2コーラス分だけ演習します。



ここで、Sleigh Ride♪のコード進行について、少し解析してチェックしておきます。

Sleigh Ride♪の「パート」の16小節は、 BMajorスケールで構成されています。

    ここには「 Cm7F7B 」というコード進行が何回も出て来ますが、これはJazzコード進行の
    基本である「 IIm7V7I 」形式が使われていることが分かります。



    他に「 DG♭M7F7B 」というコード進行も出て来ますが、 コードDG に置換え、
    コードGC に置換えると、 「 GCFB 」となります。これは「Cycle of 5th」と呼ば
    れる循環コード進行になっていることが分かります。

    この円で対角線上にあるコードは「代理コード」といって、互いに置換え可能なコードです。
    (上例で、コードDGは代理コードの関係、 コードGCも代理コードの関係)



Sleigh Ride♪の「パート」の16小節は、前半が D Majorスケール、後半が C Majorスケールです。



「パート」の前半 D Majorスケールの部分では、
    Em7A7D 」というコード進行が出て来ますが、これは「 IIm7V7I 」形式です。

「パート」の後半 C Majorスケールの部分では、
    Dm7FG7C 」というコード進行ですが、これは「 IIm7IVV7I 」形式です。
    さらに
    D♭M7Cm7F7 (→ B) 」というコード進行も出て来ますが、 コードDG に置換えて
    みると、「 GCFB 」という循環コード進行になっていることが分かります。

(以上で解析は終了)




    Sleigh Ride♪ の演習曲
      イントロ   譜面[Intro]
      第1コーラス 譜面[1] - 譜面[2] - 譜面[3]
      第2コーラス 譜面[4] - 譜面[5] - 譜面[6]
      エンディング 譜面[7]
    ここまでを通して、パソコンMIDI演奏で聴いてみます。

    MIDI=11kbyte (2'21")
    ピアノ・ソロ演習譜面: こちらのページをご覧下さい → Pianola / 特集 Xmas music



Merry Christmas

and A Happey New Year!


次回、来年に!


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