10%Human |
2000年、人類はDNAの暗号を解読した。このヒトゲノム解読に比べて、
マイクロバイオーム解読の方は人々をそんなに魅了することはないようだ。
しかしマイクロバイオーム解読が人々の「暮らし」に与える影響はヒトゲノムのそれよりはるかに大きい。
マイクロバイオータはある意味一つの臓器だ。
この臓器が他の臓器と違うのは、固定化されていないこと。
私たちは、自分の遺伝子は選べないが、微生物の遺伝子は選ぶことができる。
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ヒトゲノムプロジェクトが教えてくれたことは、遺伝子は特定の状態に「なりやすいか、なりにくいか」を決めるだけのこと。
つまり遺伝子には生まれつきの差はあるが、
生活方式、食事、危険要素への遭遇などの環境によって、実際の育ち方が決まる。その育ちに深く影響するのが共生微生物の遺伝子群、つまりマイクロバイオータである。
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注意:マイクロバイオームは個々の遺伝子DNAを意識して使う単語、マイクロバイオータは遺伝子群つまり集団を意識して使う単語
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細胞の数にして、10%Human
(1)両親からDNAを受け継ぐ、これが 10%、
(2)残り 90%は、両親(特に母親)から引き継ぐマイクロバイオータである。
(なお、遺伝子の種類数で比較すると、0.5%Human ヒトゲノム=2万1千個、マイクロバイオーム=440万個)
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