要約「10% HUMAN」

2020年8月8日 


「あなたの体は9割が細菌」Alanna Collen 著
河出書房新社、2019年9月(2016年8月初版)

目次
序論
第1章 21世紀の病気
第2章 消化器トラブルと肥満
第3章 心の病気
第4章 免疫とアレルギー
第5章 抗生物質
第6章 微生物の食べ物
第7章 産声を上げたときから
第8章 微生物生態系の修復
終章 21世紀の健康
エピローグ

本ホームページは「10% HUMAN」のガイドラインです。

最初に、「NHKスペシャル人体」の放送記事をご覧下さい。
本ホームページは、目次に沿って読んでも良いし、あるいはエピローグから読み始めて、終章、第8章と戻って読む方が、理解が早いかもしれません。 なお、息抜きにおもしろ記事の抜粋 もご覧下さい。
(目次のタイトル名は、原書から若干変更しています)




NHKスペシャル人体 2018年1月放送




タモリもビックリ、「万病撃墜!腸が免疫の鍵だった」、 こちらに興味を持たれた方は、この本「10% HUMAN」を購入し一読することをお勧めします!  将来ある現代若者にとって、生活様式に影響を与えるかもしれない「新しい」科学的な知識を分かり易く解説しています。






序論 (p16 - 34)

序論の主要ポイント

 - 人体は一本のチューブのようなもの
 - 人体にいる微生物の総数は「100兆個」
 - 人体の微生物のDNA =「マイクロバイオーム」
 - 人体の微生物群 =「マイクロバイオータ」
 - 補足:微生物や細菌などの用語
 - 序論のまとめ


人体は一本のチューブのようなもの

人体器官などチューブ
内部 心臓、肝臓、腎臓、筋肉、骨、血管、など 本体
外部 口、鼻、眼、皮膚、へそ、肛門、など 外側表面
腸管(小腸、盲腸、大腸、)、
胃、呼吸器、泌尿生殖器、など
内側表面
共生 微生物(細菌、菌類、)、ウィルス
"第二の皮膚"とも言われる
両表面



(参考図)人体は一本のチューブ


人体にいる微生物の総数は「100兆個

微生物
の住居
微生物の種類、量、形状、他


小腸 微生物は、入口で1万個/mml、出口で1千万個/mml
小腸は7m、腸壁を広げるとテニスコート一面分サイズ
盲腸 微生物は、4000種類、数兆個/全体
大腸の入り口にあり、テニスボール大
大腸 微生物は、何と1兆個/mml
微生物は結腸部のひだに多く集まる

微生物は、900種類
肺なども郊外地区

住み着く細菌は少ない
強い酸性のため、ピロリ菌がいる程度
腸管の全細菌量 1.5Kg、寿命は数日から数週間
糞便の中身は、75%が細菌、4000種類の生きた細菌と死んだ細菌、糞便17%が植物繊維のカス
虫垂の特徴は、盲腸にぶらさがていて、ミミズのような形(平均長8cm、直径1cm)、消化管を通過する食物の流れに邪魔されない位置にある。 虫垂の役割は、細菌と特殊な免疫系組織が集まった免疫系に必須な部位である。微生物を守って育て、情報を伝達し合い、いざという時の待機部隊。例えば、赤痢で腸内細菌が流された後に、腸内を復活する、など


人体の微生物DNA =「マイクロバイオーム」

「ヒトゲノム」プロジェクト
時期:2000年6月 中間成果(27億$投資)
目的:人細胞のDNA「ヒトゲノム」構造解明
結果:ヒトゲノムDNA数= 2万1千個
「マイクロバイオーム」プロジェクト
時期:2012年 初期成果(1億7千万億$投資)
目的:「人体にいる微生物のDNA」構造解明
結果:マイクロバイオームDNA数= 440万個


人体の微生物群 =「マイクロバイオータ」

人と微生物との共存
戦略:人のDNAでは作れない物質を、微生物のDNAで作成してもらうこと。
戦術:人は微生物にアウトソーシングする(任務の一部をお任せ)。人が食べた食物を微生物にエサとして与える。


戦略:人のDNAを活性化する酵素を出して、自分の有利な環境を得ること。
戦術:腸壁を作り独占する。結果的に有害な細菌が人体内部に侵入するのを防御する。エサを食べて化合物(栄養分、ビタミン、酵素)を作成する。これを人が吸収する。




補足:微生物や細菌などの用語

本書では、「微生物、細菌、ウィルス、病原体」などの用語がよく使われますが、生物学的に整理すると、
  病原体  有益 
細胞有り:微生物多種多種
細胞無し:ウィルス多種(少数)

微生物をさらに分類すると、


真核生物カビ、きのこ、アメーバなど
原核生物細菌(バクテリア):
結核菌、コレラ菌、大腸菌など
古菌類(アーキア):
温泉や石油の中にいる

つまり細菌とウィルスの分類について、
「病原体」には細菌もウィルスもある。 「微生物」には分類上、細菌が入りウィルスは入らない。 (現実上、細菌の中には、ある種のウィルスが共生して存在している)


序論のまとめ

腸内細菌(マイクロバイオータ)について
(1)人は、生きるために微生物のDNAを必要とするように進化してきた。つまり微生物なしでは生きられない運命にある。他の動物も同じ。
(2)腸内細菌は、人が選んで食べたものを好んで食べる種が住み着くので、腸内細菌は指紋のように各人で異なる。
(3)人のDNAは生まれた時に決まっている運命だが、腸内細菌のDNAの方は自分で選べる。つまり腸内細菌を健康的に保つ人生を自分の意志で選択できる余地があるということ。





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