ブルース(Blues)は、純然たるアフリカ、 西インド諸島の音楽(Pentatonic)の他に、 白人が開拓時代から歌い続けてきたカントリー系の流れが色々と混合し 発展して形成されたものである。ブルースは12小節が1コーラスになっており、 メロディーラインはコードプログレッションは一定のパターンを持っていた。
ブルースのメロディーには独特の節まわしがある。 ヨーロッパ音楽の基礎を成すMajor Scaleと比較してみると、 3度(E)、5度(G)、7度(B)が微妙にフラットされていることがわかる。 このフラットされた音をBlue Noteという。
しかし厳密に言うと、Blue Noteは平均率におけるEb音、Gb音、Bb音ではなく、 例えばE音とEb音の中間の音、つまりクォータートーン(Quarter Tone) でプレイされる。これは人間の声、弦楽器では表現できるが、 平均率を基本とするピアノなどの楽器ではこの音程を表現できない。 サックスやフルートなどは息の使い方で表現可能。
ブルー・ノートの性質:
あるkeyのブルースにおいて、そのkeyのMajor Scaleのブルー・ノートは
コード進行のいかんにかかわらずに使われるう。
例えば、C Major KeyのブルースでEb音、Gb音、Bb音は、コードがC
であろうと、FであろうとGであろうと、あるいはその他のコードであろうと
使用できる。
ここで使われているBlue Noteを、E Major Scaleで確認してみます。
以下ように、実際には、3度b音のBlue Noteと7度b音のBlue Noteが使われてることが分かります。これらのBlue Noteに注意して音を再生してみて下さい。
ついでに、ダリュス・ミョー「世界の創造」の前の部分についても Blue Noteを確認してみます。 この部分は5度づつ上に転調していることに注意、G→D→A→E