- 名詞の単数・複数で迷った場合は,とりあえず「無冠詞複数形」にしておけば無難.
- 不定冠詞aは,弱いany (どのような〜でも)もしくはall (すべての〜)というニュアンスが強く出る.
- 「the + 普通名詞」の形で抽象概念を表す. ここでは名詞は単数形である点に注意する.
- もし名詞を複数形にすると,特定の製品や種類などを念頭に置いた一種の限定用法になる.
- 集合名詞:単数形と複数形の両方に用いる名詞.末尾に-sをつけない.
- data, family, class, staff, team, people, equipmentなど
- 1) 単数と複数の両方の意味を持つもの
- 2) 複数のみの意味を持つもの
- 3) 単数のみの意味をもつもの
- These data are accurate. (これらのデータは正確である.)
- This data is wrong. (このデータは間違っている.)
- peopleは,常に複数扱い, equipmentは常に単数扱い.
- 液体,気体,固体や材料などの物質名詞は,複数形として用いることはできない.
- しかし,分量を表す場合には「a(n)または数詞 + 数量単位 + of + 物質名詞」の形で加算名詞句として表現することができる.
- a sheet of paper (1枚の用紙)
- two sheets of paper (2枚の用紙)
- a piece of paper (一辺の紙)
- a roll of FAX paper (1ロールのFAX用紙)
- 一般に固有名詞は単数・複数を意識することがないが,次のように不定冠詞を付ける特別な用法もある.
- She is an Einstein. (彼女はアインシュタイン家の一族です.)
- I got a mail from a Mr.Yamada yesterday. (昨日,山田さんという人からメールをもらった.)
- I have seen a Leonard da Vinci. (レオナルド・ダ・ヴィンチの作品を見たことがある.)
- 例題:ニュアンスの違い
- 1) Generally, a computer system consists of hardware and software.
- 2) Generally, computer systems consist of hardware and software.
- 3) Generally, the computer system consists of hardware and software.
- 1) 弱いanyのニュアンス.「(コンピュータシステムなら)何でも,どれでも」の意味.
- 2) 無定冠詞複数形は,コンピュータシステムという装置の種類全体を示す総称的な用法.「コンピュータシステム全体」についてまとめて述べる場合に用いる.
- 3) 定冠詞theは,「コンピュータシステムというものは」という抽象的な内容を述べている.
- 情報源・関連先等
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