4Cとは何?
4CとはCを頭文字に持つ、ダイヤモンドの品質等を示す4つの要素のことで、
具体的には品質や重さをあらわしています。
ただ、これだけでそのダイヤモンドの美しさをすべて表現できるかというと、
そうは言い切れません。あくまでもひとつの目安だと理解するべきでしょう。
この4Cは通常、米国宝石学会(Gemological Instirute of America)の
チャートによって表現されます。当然のことながら、判定は米国宝石学会の
鑑定士(G.I.A. G.G.とよばれる)によるわけですが、私もこのG.I.A. G.G.です。
(ちなみに私はG.I.A. でマスターストーンを鑑定して基準値との誤差を図る
テストで102点という100点満点を超えるプレミアム得点を得た数少ない
G.G.であります。もう他に大阪とベルギーにもいます。これただの自慢ですね、
ごめんなさい。)
4C
| Cut | カット/研磨された形のよしあし |
|---|---|
| Colour | カラー/色味 |
| Clarity | クラリティー/透明度のことで俗にいうキズの程度 |
| Carat | カラット/重さの単位で1カラットは0.2グラム |
カット
ここでいうカットとはダイヤモンドの形状を指すのではなくて、カットが
どれだけ正確で美しいかを判断するものです。今日ほとんどのダイヤモンドは
58面カット(トルコフスキーが発明して以来、世界中で最も認められている
ラウンドブリリアントカット)を施されていますが、正確で精巧なカット
であればあるほどダイヤモンドの内部で反射される光を最大限に活かして、
素晴しい輝きやきらめきを得ることができる訳です。
日本に於いてはカットの評価は様々な表現があり分かりにくいですが、おおむね
エクセレントからプアーの5段階にランク分けされています。
| Ideal | 最高 |
|---|---|
| Excellent | |
| Very Good | |
| Good | |
| Fair | |
| Poor | 最低 |
カラー
| D | 無色 |
|---|---|
| E | |
| F | |
| G | 正面から見て無色 |
| H | |
| I | |
| J | かすかな黄色味を帯びる |
| K | |
| L | |
| M | |
| N〜Z | ごく薄い黄色〜薄い黄色 |
クラリティー
ほとんどのダイヤモンドには結晶化していない炭素や、その他の結晶がわずかに
含まれています。あるいは小さいひびわれがあったりする場合もあります。こうした
内包物がないものが透明度が高く、高品質な訳ですが、このランク分けは、
ダイヤモンドの裸石を表面のほこりなどをきれいに除去した上で鑑定士が10倍の
ルーペで見て決めます。10倍で見て、何も発見出来ないものを無傷(Flawless)と
呼び以下のようにランク分けしていきます。
| FL | Flawless |
|---|---|
| IF | Internally Flawless |
| VVS1 | Very Very Slightly Imperfect 1 |
| VVS2 | Very Very Slightly Imperfect 2 |
| VS1 | Very Slightly Imperfect 1 |
| VS2 | Very Slightly Imperfect 2 |
| SI1 | Slightly Imperfect 1 |
| SI2 | Slightly Imperfect 2 |
| I1 | Imperfect 1 |
| I2 | Imperfect 2 |
| I3 | Imperfect 3 |
カラット
ダイヤモンドの重量のことで、正確には大きさを示すものではありません。
1カラットは0.2グラムです。カラットの語源はかつて宝石の重さを計る秤のおもりに
使っていたカロブの木の種からで、その種一粒が約0.2グラムであったことに由来
しています。カラットが大きくなればなる程、希少性も出てくるため高価になります。
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