メロウなフュージョン

ジャズと同じぐらいフュージョンも好きなので、お薦めをご紹介します。



Absolute Benson / George Benson / in 2000
この人が作ると一定のレベルをふみはずすことはありません。
今回はラテンフレイバーたっぷりで、どうだどうだのベンソンの
世界が広がります。ジョーサンプルやガッドが入って豪華な仲間と
一緒に、弾いて歌って一番気持ちいいのは本人かな。

The Song Lives On / Joe Sample featuring Lalah Hathaway / in 1999
病気からカムバックしたジョーだからか、やさしくて、傷ついた大人を
癒してくれる。偉大なるダニーの娘レイラの落ちついた歌声もぴったりで、
Melodies of Loveやクルセイダーズ時代のStreet Lifeも聴かせてくれる。



Who Loves You / A Tribute To Jaco Pastorius / in 1998
もちろんジャコは凄いんだけど、これ作ったマーカス始めみんなも
普通じゃないのが良く分かる。4分音符一つにも静かで強力な
エネルギーを感じる。私はノックアウトされました。ジャコに合掌。



beauty and harmony / Miwa Yoshida / in 1995
吉田美和初のソロアルバムだが出来は最高。超が付く良質のフュージョン
に仕上がっている。聞き疲れしない「ゆとり」は日本人のレベルではない。
ラルフ、ハーベイ、M.ブレッカー等とのNY,LA録音はだてじゃない。



Apple Juice / Tom Scott / in 1981
こんなメンバーが揃ったライブが悪いはずがないか。トムスコットの
リリコンもかっこいいけど、インマイドリームスのエリックゲイルの
泣きのソロが超渋い。これだけでも買う価値あり。



Secret Agent / Chick Corea / in 1978
衝撃のリターントゥーフォーエバーから6年後、ソフィスティケイト
された音で目の前に無限大の宇宙空間を展開してくれる。
曲、演奏、録音のすべてを含めて傑作といえる。



Love Light / Yutaka Yokokura / 1978
琴、琵琶、尺八をフュージョンに持ち込み、日本人のアイデンティティーを
示したが、このゆとり感は日本人離れしている。L.A.のKJLHのヘヴィー
ローテーションになるなどアメリカで認められた出世作。



Angie / Angela Bofill / in 1978
アンジェラの最初にして最高のアルバム。自作の曲も最高で、グルーシンの
アレンジが冴える。一度もCD発売されなかった筈だが、なぜか神戸KISSや
大阪FM802で時々かかる。ぜひ初期のベスト盤CDで聞いてみて。



Taxy Driver / by Bernard Herrmann / in1976
ロバートデニーロ主演の同名映画のサウンドトラック。
ヒリヒリする内容の映画だが、映像にかぶさるトムスコットの
ウエットなアルトがより印象を強烈にしている。



Brazilia / John Klemmer / in 1979
文句なしでジョンクレマーの最高傑作。静も動もあり曲もいい。
なぜか日本では人気が出なかったが、こんなアルバムを聞かないのは
損です、ほんと。



Pearls / David Sanborn / 1995
スタンダードのバラードばかりを演奏したゴージャスなアルバム。
Special thanks の欄にあるIshimoriは、最高にうまくてちょっといいかげんな大久保にあるその筋で有名なサックス修理店のこと。泣きのサックスは健在。



Illusions / George Duke / in 1995
熱帯雨林を思わせるようなミスティーな空気感が伝わってくる。
70年代、80年代の、いわゆるフュージョンのよき時代のスタイルを
伝えるメロウな作品。



Exotic Mysteries / Lonnie Liston Smith / in 1978
くり返しくり返し続く弾力性のあるリズムに身を
まかせていると、いつしか無我の境地に、、、。
Quiet Momentsを聞くと全身がリラックスします。



Weekend in L.A. / George Benson /in 1977
On Broadwayは映画 All That Jazz のオープニングの
オーディションのシーンに使われた。歌って弾けるベンソンの
すべてはここにあり、いまだこれを越えないのはなぜ?



Universal Language / Kevyn Lettau / 1995
似た人がいそうでいないブラジル出身の炭酸系の声の持ち主。
クールだけどふわっとした甘い雰囲気をたたえている。
Yutakaもパットメセニーやジャヴァンに混じって曲を提供。



The Road to You / Pat Metheny Group / in1993
打ち込み全盛のこの時代に、ライブで聞ける最高のユニット。
圧倒的なスケール感を持ちながら、目の前に星空が浮かん
でくるような清涼感を合わせ持つ。


The Man / Les McCann / in 1978
こんなにかっこいい Just The Way You Are (Billy Joel)
のカバーは聞いたことがない。西海岸特有の明るさにラテンの
フレイバーが心地よいサウンドを作り出している。



Intuition / Pauline Wilson / in 1992
ハワイ出身のSeawindの紅一点だったポウリーンが久々に出した
アルバム。小さな体から出る張りのある声は健在。何といっても
あのFollow Your Roadが聞けるのは嬉しい。



Celebration of the Song of the Beatles / GRP Artists
ベンソン、チック、ラムゼイルイス、マッコイタイナー、、、
みんながビートルズを1曲ずつ全14曲。中でもDavid Benoitの
Here There and Everywhereは最高です。




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