ボサノバ、ラテン

夏にぴったり、冬もまた良し。

Dippin'/Hank Mobley つわもの揃いのブルーノートの再発売のCDの中でも
お薦めはディッピン/ハンクモブレーですが、ジャズボッサを堪能できます。
リカルドボサノヴァの決定版がこれ。もう歌う歌う!鳴る鳴る!!
後に歌が入って、ザ・ギフトという名でヒットしましたが、ここが原点なんです。

BossaNova Bacchanal/Charlie Rouse
テナーのチャーリーラウズによるボサノヴァの解釈が聴きもの。
リズミカルなフレーズが次々に飛び出しジャズマンがプレイすると
こうなんだぜと言っているよう。
選曲もひねっていて流行を追っただけのボサノヴァアルバムとは一線を画する。

Bossa Nova Soul Samba/Ike Quebec
これまた違う路線のボサノヴァで、ダークでムーディー。若大将シリーズの
映画で見た「ナイトクラブ」に出てくるような感じといったらお分かりかな。
サックスの「ぶふぁっぶふふ」というサブトーンが腹に響いて思わず体が揺れて
ジャズ喫茶状態におちいります。録ったRudy Van Gelderのセンスは今も輝く!


Lu Lu / 城戸夕果 Yuka Kido / in 1999
以前小野リサのバンドにいた城戸も益々パワフルになり、また良く歌うソロが
豊かなサウンドを聴かせてくれる。今回のアルバムはJOYCEがvocalで入り
1粒で2度おいしいブラジリアンキャンディーってとこ。


DREAM / 小野リサ Risa Ono / in 1999
オスカーネヴィスがプロデュースし、ジャズナンバーをボサノヴァで料理した
お待ちどうさまの企画。コンパクトにまとまった13のスタンダードナンバーを
聴いていると、音楽とは「たのしい」ものなんだという事を改めて思うのです。



I Love Brazil / Sarah Vaughan / in 1977
プロデューサーからサイドメンまでブラジリアンで固めてサラが
単身リオでレコーディングしたアルバム。よほどブラジルが気に
入ったのか2年後にもCopacabanaをリリースした。



L.A.で活動するBoboがクルセイダースのウエインヘンダーソン
をプロデューサーに迎えた傑作。名曲Dindiやクルセイダースの
Keep That Same Old Feeling など選曲のセンスもずば抜けていい。



Mbali Africa / Sadao Watanabe / 1974
ラテンではなくアフリカなのだが、日本のジャズ界が最もホットだった頃
渡辺貞夫はすでにジャズを通してワールドミュージックを語っていた。
渡米前の日野、本田、鈴木、富樫、若き日の香津美、、、みんないる。



Sergio Mendes / Sergio Mendes / in 1983
66、77から息の長いセルジオメンデスだが、フュージョン寄りに
洗練された名盤。グラシアーナは健在。マイケルセンベロの
Dream Hunterはサンボーンの演奏するPort of Callと同じ曲。



Dr. Buzzard's Original Savannah Band / in 1976
米米クラブがめざしたキッドクレオールの前身のバンド。
微妙にはずれたハーモニーが独特のトロピカルな雰囲気を作り出している。
ここからアレンジを流用したとしか思えない日本のヒット曲もある。



The Brasil Project vol.2 / Toots Thielemans / in 1993
ブラジリアンの超一流ミュージシャンとのセッション。
映画のシーンのような美しい情景が描かれたロマンティックな
作品。ハーモニカの繊細な音に心はとろける。



The Composer of Desafinado, Plays / Antonio Carlos Jobin / in 1963
ボサノバが急速に流行したこの時期を振り返ってみると、その後の
30年余を支える主要な曲はほとんどジョビンによってすでに作曲
されているのが分かる。ボサノバの生みの親の初期の素朴な作品。



The Lady Wants To Know / Laura Fygi / in 1994
オランダ生まれのシンガー。独特の非常に濃厚な世界を
作り出してボサノバのスタンダードを堪能させてくれる。
ここではマイケルフランクスとも共演している。



Isso E Bossa Nova / Leila Pinheiro / 1994
リオで録音のブラジル産。声も雰囲気もさっぱりしていて
聞いていて気持ちがいい。選曲もいいがやはりジョビンの曲
(デサフィナード)から始まるのが嬉しい。



Fantasia / Eliane Elias / in 1992
ブラジル出身のNY在住のピアニスト。さらりと弾いている
のにスピード感があって、ブラジルがジャズになっている。
ウエイブとノーモアブルースは絶品。




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