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制作・文 MAO 

 さて、これで材料はそろいました。作業開始です。カスタマイズの7項目それぞれに関して、次のように作業を進めました。

 1.ストック
 もう、これは交換するだけですね。マルシンさんの16は実物に結構近いサイズなので、実物のストックが無加工で付きます。でも、ストック自体の加工が今1つで、装着が固かったので、グリップ部など数カ所削りました。

 2.フロントサイト
 これは、私の勤めている会社にある鉄パイプを切る電動鋸でカットしました。水平を出せる面が無い(あちこちに突起物が出ている)ので大まかに水平にカットし、あとはグラインダーで丸みをつけ、最終的には手作業で形を整えました。

 3、4.ハンドガード(バイポッド含む)
 形がはっきりわからないので、とりあえず我慢するということで50φのアルミパイプを使用する事にしました。パイプ自体は、会社と取引のあるパイプ屋さんから端材を分けて貰いました。(ラッキー)しかし、ハンドガードの取付方が問題です。何とか既成のパーツで出来ないかと思いましたが、多分不可能であろうということで(また、カスタムパーツは高価なこともありますので)仕方なく、バレルと、アッパーレシーバーのバレルの取付部分を採寸して、ドーナツ状の金具の図面を作成しました。単純にいえば、バレルにその金具をネジ止めして、その金具にハンドガードをネジ止めするという方法です。(某カスタムメーカーも同じ様なことがしてありました。)作成した図面を会社の取引先の切削加工業者に渡して部品を作って貰いました。「個人的」な「試作」ということで作って貰いましたが、やはり1点ものの切削加工品は高価いです(どんどんポケットマネーが減っていく・・・)。
 このハンドガードを止める金具の表面処理は最初は、ハンドガードと合わせて艶消しの塗装にしようと思ったのですが、切削加工の精度が高すぎて、塗装によって塗膜分厚みが増えると、バレルにはまらなくなりそうなので、自分でブルーイングしました・・・。
 ハンドガード自体はネジ止め用の穴を3箇所(1つはバイポッドを止めるスウィベル用)あけた後、塗装は塗装業者にお願いしました。(アルミは通常より塗装がのりにくいのでスプレーでは心許なさすぎますから・・・)
 このバイポッドとスウィベルリングも、ミッシェルさんで16と一緒に購入しました。

 5.キャリングハンドルをカット
 これは、手鋸で切った後、サンダー(削る道具)で削りました。作業の途中、削った面をフラットにする私の技術に不安を感じたので、この加工が上手な生産部の社員にコーヒー1杯のお礼で面出しをしてもらいました。(結論:やはり、上手な人は上手)

 6.アッパーレシーバー上部にスコープ装着
 マウントレールは、エアガンのPSG用のもの(私の住んでいる付近で出回っていてアルミ製の程度のいいものはこれくらいしか見つからなかったので)を使用しました。元からあいている穴を利用してネジ止めです。アッパーレシーバー側にもこれに合うように穴をあけてネジを切りました。(本物だったら、こんな恐ろしい加工はしないと思いますけど・・・とりあえずモデルガンなので・・・。)
 スコープは今まで使っていたものをそのまま流用。自分の持っている1番高い(値段じゃないよ)マウントに取り付けました。

 7.フラッシュハイダーをカット、サイレンサーがつけられるよう、ネジが切ってある。
 フラッシュハイダーのカットは、2と同じくパイプを切る電動鋸で一発でした。そのあと、手作業で形を整えました。

LEON
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 一応ここで、サイレンサー以外の部分は完成を見たわけですが、サイレンサーに関しては、前述のようにネジを切る手段がないので、今の所映画そのままの再現は大変難しいと思います。

 14mmのネジ径を持つサイレンサーがあれば、バレル側に切削加工(自分じゃできないですけど)でネジを切って何とかなりそうですが、そう都合よくそんなサイズのサイレンサーがあるとは思えないので、まともな規格のネジをもつサイレンサーを買ってきて、その径に合わせてアルミパイプにネジを切って、それを加工したバレルに打ち込んでしまおうかと考えています。

 ここで、まともなネジといったのは、ネジというのは径とピッチ(ネジ山の間隔)が大体決まってます。通常16のバレルのように14mmのものはピッチが2もしくは1.5なのですが、マルシンさんの場合ピッチが1になってまして、規格外なので困ってしまうわけです。
 

 また、サイレンサーが付きましたらレポートするとしまして、とりあえず、この顛末記を終わります。

サイレンサー・レポート(Step3)へ。

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