Technical Data -Hardware:Windows Accelarator-
PC9821 Hardware Technical Data
− Windows Accelarator −
Last Modified at 1998/02/25.
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●Millennium(MGA-2064W)を増設する
Millennium(MGA-2064W)とは
AT互換機の世界で、2Dグラフィックスのスピードに定評のある SVGAカードの一つに Millennium(MGA-2064W)があります。 そして NEC純正 98用グラフィックアクセラレータである PC-9821X-B03(フルカラーウィンドウアクセラレータボードX2)は、この Millenniumの OEM Versionであることが知られています。そう、 Millennium と PC-9821X-B03は ほとんど等価なのです。 以下は AT互換機用の Millenniumを PC-9821Xaで動作させた実験レポートです。
Millennium と PC-9821X-B03 の違い
一般に市販されている Millenniumと PC-9821X-B03の特徴は以下の通りです。
項目 | MGA-Millennium |
PC-9821X-B03 | PC-9821X-B03 相当品内蔵機 |
---|
搭載 Chip | MGA-2064W |
メモリ種別 | WRAM |
搭載メモリ ()内は追加可能 メモリ容量 |
2M(+2M) 4M(+4M) | 2M(+2M) |
4M 2M+2M版もあり |
RAMDAC 周波数 |
220MHz | 170MHz |
フューチャー コネクタ |
あり | なし |
98本体用 RGBケーブル |
なし | 付属 |
よって、RAMDAC周波数とフューチャーコネクタの違いを除けば、 PC-9821X-B03は Millenniumの 2M版 あるいは 4M版と見なすことができます。 また、98本体用 RGBケーブルを別途用意しなくてはならないことも分かりますね。
用意する物
Millenniumを 98で使うためには以下の物が必要です。
- 動かなくても諦められる覚悟。メーカーの保証範囲を超えた使い方になりますから当然です。
(動かなくても NECや Matroxに文句は言えません。あくまで、自分の責任において実行してください。)
- Millennium用のディスプレイドライバ
(Windows95や WindowsNT4.0の CD あるいは DirectXドライバがあれば OKです)
- 98本体用RGBケーブル(短い方が良いです)
(30cm程度の長さの VGAケーブルが理想的です。入手できない場合は I/O DATA器機の GA-98Kit等の接続セットで代用しましょう。)
- Millennium本体(4M版を買う方が良いでしょう)
(型番でいうと MGA-MIL/4/FEや MGA-MIL/4Nなど "MGA-MIL/4"で始まる物が多いようです)
設定
必要な物が揃ったら、各種設定を行います。
98本体側の設定
・現在使用中のウィンドウアクセラレータがある場合は、それを使用しない環境にします。(Window95の場合、ディスプレイアダプタをスタンダードディスプレイアダプタに変更します。) |
・電源を切ります。 |
Millennium側の設定
・下の表と図を参照して、ディップスイッチを変更します。 具体的には 1-off, 2-on として VGAを無効にします。 |
ディップスイッチ |
---|
SW | ON | OFF(DEFAILT) |
1 | BIOS UNPROTECTED |
BIOS PROTECTED |
---|
2 | VGA DISABLE |
VGA ENABLE |
---|
|
図: MGA-Millennium概観
接続と動作確認
さていよいよ接続です。
- 98本体のカバーを開け、Millenniumを PCIバスへ挿します。
- 98本体のカバーを閉じ、 VGAケーブルを使って Millenniumの出力を 98本体の RGB INへ繋ぎます。このときU字に曲げたVGAケーブルが元へ戻ろうとする力が結構ありますので注意してください(使うケーブルに依ります)。出来るだけ Millenniumに変な力がかからないようにしましょう。
- 98本体の出力をディスプレイへ繋ぎます。
- ディスプレイ, 98本体の電源を入れます。
- メモリチェックの画面が出ていれば第一段階は成功です。 何も写らない場合はケーブルの接続周りを確認してください。また、画面に変な文字が出ているときは Millenniumの VGAが有効になっている可能性が高いです。もう一度、設定を見直して VGAを無効にしましょう。
- Windowsが立ち上がったらディスプレイドライバを組み込みます。
さて、うまくいきましたでしょうか。Windows95の環境によっては、 ドライバがうまく組み込めない場合もあります。 この時は、Millenniumがデバイスマネージャにより 「その他のデバイス」へ分類されていますので、そこからドライバの変更を試してみてください。
補足
以上で AT互換機用の Millenniumを PC-9821Xaで動作させた実験レポートはおしまいですが、 割り込み(IRQ)について、いくつか追加情報を書いておきます。
Millenniumと他の PCIデバイスとの IRQのシェアリング実験結果
ボード名 | シェアリング時の動作 |
---|
PC-9821X-B02L(SCSI2) |
DOS, Windows95ともに正常動作。ただし、DOS環境においてReboot.exeや HSB.exe による再起動が出来なくなる不都合発生。 原因は今のところ不明。 |
PowerVR(3D-Accelarator) |
DOS, Windows95ともに正常動作。PC-9821Xaは PowerVRの動作対象外の機種なので 一部のゲームが動作しない(※)のですが、これは IRQをシェアリングしなくても同様でした。 (※)BIO HAZARDは動いたから他はどうでもいいや(笑)
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