Fraser記録簿7


ヘッドの異音(その2)〜バルブクリアランス調整〜

加工したレンチ ど素人でもやれるところまでやってみよう!というわけで、 音の原因として考えられる「タペット音」をチェックしてみることにしました。
いわゆる「タペット音」といわれるものは、 バルブクリアランスが過大になったことで発生するノイズのことで、 カムが直接バルブを叩かないKENTなどのOHVエンジンはロッカーアームと バルブの間で発生します。ここを調整するためにはヘッドカバーを空けなければなりません。 私のKENTのヘッドカバーは六角ボルトで留まっていました。 この六角ボルトが曲者で、普通に売ってる六角レンチセットでは合うサイズが無く、 仕方なく加工して作りました。
ヘッドを留めている4つのボルトを外したら、 次にヘッドカバーを外すわけですが普通はガスケット(オイルシール?) で密着していますので素直に外れてくれません。 よってゴムハンマーかプラスチックハンマーを使って軽く叩いてあげます。 さて、だんだんと「オートメカニック」誌のようになってきましたが(笑) ヘッドカバーを空けるとロッカーアームとご対面です。
左から1番EX、1番IN、2番IN、2番EX、3番EX、3番IN、4番IN、4番EX の順に並んでいます。これらを順番に調整します。調整方法は、クランクを時計まわりに回して 排気が戻り吸気が開く(スプリングを見ながら)INとEXが同時に開く(同じ高さ)にした所で( オーバーラップと言う)仮にそこが2番だったら3番のクリアランスを調整します。 3だったら2ね..4番だったら1番をとる、1番だったら4番。 1番と4番、2番と3番のピストンは同じ動きをしてますが、片方は爆発 片方はオーバーラップ(排気をしながら吸入もしている)で、爆発する所で調整します。 (指導:I−RCさん^^;;;;)
さて、値をいくつで調整するか?実はてきとーにやっちゃいました(爆)。 調整は温間と冷間とあるらしいですが温間といわれても厳密に一定の温度が保てるわけでもなく、 また「何度で」なんて書いてる本も見当たりませんでした。 また、私のエンジンの場合冷えてるときのみがちゃがちゃいってたので、 冷えてる状態でチェックしてみました。話がそれましたが、値は「これくらいでいいんでないの?」 といわれたINが0.3、EXが0.35を目安にしてみました。
それぞれシックネスゲージを差し込んでみると、各気筒事にバラバラ(爆)。 3番はそうでもなかったですが特に酷かったのが4番。 シックネスゲージを差し込んだ状態でもロッカーアームがカタカタ動きました(笑)。 一通り調整を済ませ、元通りにしてエンジン始動!。。。。気持ち音が小さくなったような。。。。 でもよく分かりません(爆)。とりあえず近所を試走してみました。 なんとなくエンジンがスムーズに回っているような気がします(よく分かりませんが^^;;;)。 ただ、低回転時にかちゃかちゃ聞こえてた音はしなくなったようです。 やっぱり、一度音の聞き分けが効く人に聞いてもらったほうが良いかも。。。。

前の記録簿 次の記録簿