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オートマチック・ピストルの章
第4回 ブローバック編
「ショート・リコイル」
長い間お待たせしました。
オートマチック・ピストルの章 ショート・リコイル編スタートです。ショート・リコイルは、ディレイド・ブローバックと全く同じ目的の物だが機構が違う。
発射時の反動でバレル(銃身)をスライドと共に5〜10mm程後退させ、後退しきった所でスライドとバレルの結合が解け(この時にはガス圧ピーク時を過ぎている)、以後バレルを残してスライドだけがブローバックする。
この代表例として、コルト・ガバメント、ブローニング・ハイパワー、ワルサー P−38等がある。
ルガー P−08はトグル・ジョイントという機構だが、ショート・リコイル方式の一種である。ディレイド・ブローバックもショート・リコイルも発射時の腔内ガス圧ピーク時にはチャンバーが完全閉鎖されている為、ブレット(弾頭)の推進力となる燃焼ガス圧をブレットの進行方向へ有効に利用出来、それに加えてリコイル・スプリングの力をそれ程強力にする必要が無いので、大口径でもスライドが苦も無く引け、一石二鳥の効果となっている。
強装弾45ACP.を使用しショート・リコイル方式を採る"コルト・ガバメント"と、それよりはるかに弱装弾の380ACP.を使用しシンプル・ブローバック方式を採る"ワルサー PPK"とではスライドを引くのに要する力はほとんど変わらないのである。
さて、リボルバー、オートマチックと説明してきましたが、どうですか? 大体理解できたでしょうか?
さて次回は長銃編に突入します。
長銃編第一回はライフルの章です。 お楽しみに。
リボルバーの章
第1回:「リボルバーについて」
第2回:「リボルバーの信頼性 (PART 1)」
第3回:「リボルバーの信頼性 (PART 2)」
第4回:「リボルバーの欠点」オートマチック・ピストルの章
第1回:「オートマチック・ピストルとは」
第2回:「オートマチックの作動原理」
第3回:「シンプル・ブローバック、ディレイド・ブローバック」
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