「雄牛とラクダ」
(1997/5) |
アラビア語とヘブライ語との比較研究です。使用している文字は全く違った形で発音 も違いますが、どちらもセム系の言語であり、言語的にはそれほど違いはなさそうです。 この直感を確認することを目的として、簡単そうな例文を見つけて調べてみました。 セム系の言語に馴染みがない方にも多少の興味がもてればと考えて、入門の手引き、 となるようにまとめてみました。 テキストは、「アラビア文字の第一歩」国際語学社、この付録にあった例文を使用。
雄牛とラクダ ある農夫のところに雄牛とラクダがいて、 鋤(すき)もあった。 ラクダは雄牛が鋤を引くのを助けていた。 だが、雄牛は疲れ土の上に座り込んでしまった。 ラクダは一人で鋤を使い土地を耕すのではないかと心配になった。 そこで、ラクダは雄牛に、農夫がおまえを殺すだろうと言った。 すると、雄牛はラクダの言葉を聞き怖くなり、 立ち上がってラクダと一緒に働いた。