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アイルランド・シンポジウム(in 名古屋)

たまたま告知を見掛け、祝日の昼間ということで夫婦で行ってまいりました。
シンポジウムということもあって、やや堅いイベントではありましたが
お話自体はとてもかみ砕いてあり、既知のことも多かったものの非常に興味深かったです。
 
テーマは「21世紀への選択 英国・アメリカから見たアイルランド社会と文化」
とのことで、アイルランド史と英国・アメリカといったアイリッシュ移民が多い国が
祖国というべき国にいかなる思いをいだいているかというパブリックイメージと
その実際とのギャップについて言及されてました。
これはアイルランド史を知らない人へも向けてのものでしたから
その対比に例えば実際の音源(LPやテープ、復刻盤などから)を使い、
アメリカポップス史を絡めたりして分かりやすかったと思います。
 
進行の大野光子氏は著作を読んでいたこともあり特に親しみを感じていたのですが
丁寧で的確な論述は見事でした。
よどみなく話されるその言葉のひとつひとつがよく伝わってきました。
 
ただ最後のゲストの風呂本氏のお話はかなり学術的で難しく、
論旨がよく理解できませんでした。
日本との関わり合いというのは私も興味のあるところなのですが。
結局、これまでのアイルランドに興味を持ち研究されてきている日本人というのは
どこかスノッブな面があるのかも…と思いました。
 
アイルランドという国が近年の経済的急成長により
(サブカルチャーでも音楽・映画などの世界的成功により)
これまで「ダサイ・田舎者・貧乏人・知的レベルが低い…」等々の負のイメージから
「アイルランドであることがOKであるばかりか「クール」ですらある」と
生まれ変わりつつある現在の姿はうれしくもあり気恥ずかしくもあり
(余所の国のことなのに…)。
世界のメインストリームに出てきて、さてこれからどうなってゆくのか。
「心のふるさと」「神秘性」「不屈の精神力」など、
これまで一部の人々に愛されてきた資質は
新世紀においてもおそらく変わらずありつづけるでしょう。
「誇りを持つ」ということがナショナリズムとは無縁のところで
これほど似合う国はありませんから。
もしかしたらこれまで「北アイルランド問題」でのテロ活動が
それの歪んだ形での集約として存在してきたからかもしれませんが。
 
 
シンポジウムの最後には名古屋在住のアイルランド音楽奏者による
ライブ・セッションがありました。
あとおみやげにはギネスビールとビューリーズの紅茶・コーヒーも。
これらのブランドもまた、文化貢献の大いなる担い手ですよね。(^_-)☆


2001年3月

 

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