元祖パソコン少年物語
ってまた大袈裟な

背景以外は画像を極力使わない主義のサイトなので、またも文字ばっかりです。

  1. lynx, W3C などのテキストブラウザに配慮している
  2. ネットワーク資源の節約に配慮している
  3. 画像処理を面倒くさいと思っている自分に配慮している

衝撃の解答は次週放送。乞うご期待。

(2000/10/12追記)…とか言ってましたが、つい浮かれて画像もいろいろと載せてしまいました。いえい。


その昔、日本電気(NEC)のPC-8001という8bitマイコン(マイクロコンピュータの略。当時はまだ「パソコン」という略称はあまり一般的ではなかった)があったのをご存知でしょうか。キーボードは本体と一体型で、FDD(5インチ2D)など高嶺の花、データの外部記憶はオーディオテープに 600bps で「録音」するというのが一般的でした。主記憶(RAM)は標準で16KB、オプションで追加しても32KB。メモリアドレス空間はROM領域も含めて16bit=64KB。画面出力は最大で80桁×25行のキャラクタ表示のみで、一文字を2×4の8ドットに分割して、160×100ドットの擬似グラフィック表示にすることもできました。専用のCRTモニタは高価だったので、RFコンバータを介してテレビのアンテナ入力端子に繋ぐのが一般的でした。そしてCPUはインテル8080互換チップ、と今時のケータイの方がよっぽど高性能です。

このような仕様のマイコンでも、フルスクリーンエディタ内蔵のBASICインタプリタをROMに搭載していたり、擬似とはいえ8色カラーのグラフィックがそこそこ高速に扱えたり、何よりも値段が安かった(定価168,000円)ので、発売当時は爆発的に売れました。「マイコン」なる得体の知れない機械であったにもかかわらず、メーカの予想を大幅に上回る大ヒットでした。

PC-8001が発売されたのが1979年の秋、その翌年の1980年に、当時10歳の一人の少年がPC-8001に触れる機会がありました。少年にとって、その後の運命を方向付けてしまうほどの衝撃でした。などともったいぶって書いてますが、ようするにその少年とは当時小学五年生の私のことです。中学一年の終わりに、その後継モデルPC-8001mkIIを手に入れてからは、憑りつかれたようにゲームプログラミングをする毎日でした。少年は…ってもういいか、私は吹奏楽部でTubaを吹いていたので、その時から音楽とコンピュータにどっぷりと浸かっていたのです。練習が終わって帰宅したらマイコンの前に直行。授業中に考えたアイデアをモチーフにコンピュータゲームを作るのです。おもしろいゲームができたら、説明書を書いて雑誌(電波新聞社の「マイコンBASICマガジン」など)に投稿することもありました。今となっては珍しくもない「パソコン少年」のハシリでありました。

ところが高校に入ってからは、部活にハマっていたり、パソコン(この時期から「パソコン」という呼称が一般的になってきた)ゲームの規模が個人で開発できるものではなくなりつつあり、次第に興味の対象から外れて行きました。ちなみに「高校」とは「秦野高校」のことで、「部活」とは「吹奏楽部」のこと、「ハマっていた」のはTubaのことです。いや念のため。

大学の研究室で、卒業研究の解析ツールとして、また卒論の執筆ツールとして、PC-9801FAを購入したのが元祖パソコン少年の情熱を蘇えらせます。機構解析プログラムの開発に、数式を多用する論文を書くのに便利なTeXシステムにと、文字通り毎日使っていました。まさにこのタイミングで就職活動をしたので、今の会社に勤めることになったのは、やはり運命だったのかもしれません。ちなみに大学時代も、大学の管弦楽団や高校OBの吹奏楽団などでTubaを吹いていました。どうせなら会社でもTubaを吹けたらいいな、と考えた時に、たまたまそういうコンピュータメーカがあった、というのもやはり運命なのでしょうねえ。

就職後、社員割引を期待していたら期待外れだったので、秋葉原のショップで型落ちのPC-9821As2を半値以下で購入し、9801FAは知人に売り払いました。PC-98特有のメモリ14.6MBの壁を突破した最初のモデルで、16MBのSIMMを感慨深く搭載した記憶があります。今ではiDX4-100MHzと58MB(半端)の主記憶、2GBのHDDを積んで、まだ現役でWindows98が動いています。

数年後、家の電話回線をISDN化するのと同時に、PC-9821Xv13/W16の購入に踏み切りました。これまた半値以下。じつはAs2の時も、iDX4-100MHzのODPがまもなく登場するとわかっていたから、型落ちにもかかわらず買ったのですが、Xv13の時も同じようにMMXODP-200MHzが登場するという情報があったのです。MMX-Pentium 200MHz、80MB(またも半端)の主記憶、合計14GBのHDDを積んで、現在でもメインのデスクトップ機として使っています。

かねてからHDR(ハーディスクレコーディング)の環境を揃えたいと思っていたところ、1998年になって魅力的な製品が登場し始めました。マイクからのアナログ入力を高品位でAD変換し、USBでPCと接続するRolandのUA-100の登場により、ノートPCを使ってのお手軽レコーディングが可能になります。そして、できるだけ小さく軽いノートの登場を待っていたところに衝撃的に登場したのがSONYのPCG-C1でした。CCDカメラ内蔵のアレです。すぐに買って便利に使っていたのですが、3.2GBのHDDでは2時間ほどの録音しかできず、HDD換装というテもあったのですが、結局は昨年の夏に知人に売ってしまいました。

しばらくノートPCから遠ざかっていたのですが、次の演奏会も近づいてきて、そろそろ代替機を買おうかと物色していたところ、待望のPCG-C1XFが登場しました。これなら12GBのHDDで連続10時間の録音が可能です。2000/02/11発売予定なので今から楽しみにしています。

※(2000/02/01追記)…と思ったら、2/5に前倒しになったと告知がありました。今週末じゃん。予約しとこ。

※※(2000/02/05追記)…ということで、C1XF入手しました。速攻で売り切れる人気商品なのですが、ちゃんと取り置きしておいてくれて、さらに一つだけ入荷した専用キャリングポーチの一番人気カラーのヤツ(H)を店頭に並べずにキープしておいてくれて、なおかつ仕切値以下で売ってくれた某店店員の某Yさんには感謝せずに何をしろというのでしょう。いやほんとに。

そういうわけで、現在の自宅のPC環境は、

System NEC PC-9821As2/U8W NEC PC-9821Xv13/W16 SONY PCG-C1XF
CPU intel DX4 OverDriveProcessor (100MHz) intel MMX Pentium OverDriveProcessor (200MHz) intel Mobile PentiumII (400MHz)
Base Clock 33MHz 66MHz 66MHz
Graphics MELCO WGN-DX4 (S3 Trio64V2/DX) MELCO WGP-FX16N (3Dfx Voodoo Banshee) NeoMagic MagicMedia256AV (NM2200)
Network Interface NEC PC-9801-108 (10BASE-T) 内蔵 (100BASE-TX) RATOC REX-CB81 (100BASE-TX)
SCSI Interface NEC PC-9821A-E10 Adaptec AHA-2940AU I-O DATA PCSC-F
RAM Capacity 58MB 80MB 64MB
Storage Capacity 2GB(SCSI) 2GB(ATA)+4GB(SCSI)+8GB(SCSI) 12GB(ATA)
CD Drive I-O DATA PD-NX8 TEAC CD-R58S なし
Display Device SONY CPD-G200J 飯山電機 MT-8617E 内蔵 8.9"TFT液晶 (1024×480)
Purpose 家族に貸出中 メインのデスクトップ機
CD-R作成環境
ハードディスクレコーディング
VAIO人気の秘密を分析(ウソ)

で、これらをダイヤルアップルータ(NEC CMZ-RT-D2)に繋いでLANを構成しています。快適。

紹介したかったのは最後の表だけなのに、気がついたら延々と前置きを書いている自分に興味津々。


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