- 保守日誌 その4 -

■アドレス【重症度B】
Windows95を立ち上げたら英語の訳の分からないメッセージが出てNotesとかが使えないと助けを呼ぶ電話。
電話を取った同僚が現場へ。
どうやらIPアドレスが重複しており、ネットワークでTCP/IPが使えなくなっているらしい。
こういう場合、誰が勝手に番号を使ったかしばらくは分からないので別のIPを割り当てて不審な機械が無いか探すの事になる。
数分後、運良くわりと早く原因が分かる。
隣の席に座ってた出張で来てるおじさんがパソコン前面に貼っているIPアドレスを書き写して自分のノートパソコンに設定したらしい。
おじさんおじさん、あんた元は情報システムにいたんでしょうが・・・

■宅配【重症度??】
3週間ほど前、地方の営業所から個人所有のパソコンが調子が悪いのでみてほしいと宅配で送ってきた。
着荷状態がわるく、一部フロントパネルとか外れた。
気にせず電源を入れてたが入らない。
ケースを開けようとしたら変形してる。
とりあえず、HDD、CD−ROMまわりをみると電源ケーブルがつながれていない。
つないでみても電源が入らない。
徹底的に分解してみることにする。
ドライブ周りを全部外してみて驚く。
ライザカードとメインボードが約1cmずれており、コネクタ部分も完全に破損している。
さらによく見ると筐体全体が変形している。
おまけに箱を確認すると落下跡がしっかりと・・・
宅配業者と所有者に連絡して、どうするか決めてもらうことにした。
んで、さきほど発送した人から新しいパソコンを購入する相談の電話が。
486−66Mhz、340MB+2GB、MEM16MBが保険で16万円になったらしい・・・
なんかこう、非常にうらやましい(汗)

■MS【重症度??】
少し前、EXCEL/WORDプレインストールのパソコンをまとまった数導入。
一応、ユーザー登録しておくか。と、100枚近い登録はがきに記入し、まとめて送付してみた。
最近のMicr○S○ftはユーザー登録受付完了をE−Mailにて通知してくるので管理者となってる同僚は100通近いE−Mailが届いたらぞっとすると悩むが・・・
数日後、ユーザー登録完了の通知が届いたらしい。
気になってたE−Mailはちゃんと登録ユーザー数合計して1通にまとまっていたので心配は無用であった。
さらに数日後・・・
大量のダイレクトメールが届く。
開けてみるとWORD98への優待アップデートキャンペーンの案内。
ご丁寧に登録したユーザー数(約100)だけある。
何考えてるんだと思いながらアップデートするつもりもないがちょっと目を通してみる。
同僚と苦笑・・キャンペーン期間、2週間前に終了してる・・・
まったくもう、100通のゴミの山を送りつけられただけじゃないか。

■ケーブル【重症度C】
関連会社から機械が調子悪いとの連絡。
前日にOSから再インストールしたもので、そのときは全く問題なかったのでふと疑問に思い現場へ。
着いてみるとしっかりハングアップしてる。
電源入れ直してノーマルモードで起動。
今度はうまくいく。
念のため、Notesの設定をするのを見てたらサーバーへのパスが見つからないと怒られてる。
マシンをよく見ると背面のLANカードに刺さってるケーブルが異様に細い。
引き抜いてみるとしっかり電話線だった(汗
とりあえず、LANケーブルと交換してもらって再設定。
その場は問題なく動作するようになったが、それからしばしば落ちる症状が。
ケーブルを誤配線してなんか壊したんだろうなぁ・・・

■切り替え機【重症度C】
朝、パソコンを起動してサーバーのチェック。
3台のノーツサーバのうち、1台が落ちてる。
マシンルームに入りモニターの電源を入れてモニタ切り替え機をあわせて。
画面が表示されるが、NTのログオン画面のままマウスカーソルも動かない。
ここまで完全に落ちてるのも珍しい。
どうしようもないのでサーバーの電源を強制的に切る。
画面に変化がない(汗。
何度も何度も電源スイッチを押すが画面は変わらない(汗。
モニタ切り替え機の表示も正常なのに・・・
ふと裏へ廻ってみてあ然。
別の機械に接続してる・・・
バカヤロ〜、実験で変えたんなら元に戻しておけ〜(汗

■かるーく2発【重症度C】
そのイチ。
朝、電話でパソコンが動かないと。
キー入力も出来ないとか。
現場ではパソコンがキーボードの種類の入力画面でストップ。
確かにキーは受け付けてくれない。
背面をのぞいて一言、「キーボードとマウスが逆に刺さってます。」
呼び出した側はえらい恥ずかしいだろうなとこっちは笑いながら挿し替えて再起動。
まぁ、PS2なのでよく挿し間違えますが、呼び出されたのは初めてだな・・・
そのニ。
昼、5インチのFDを調達に来た。
運良く古いが新品の在庫があったので「古いからカビとかはえてて使えないかも。」などと冗談言って手渡し。
数分後、書き込めないんですとヘルプの電話。
カビがはえてた・・訳ではなく、フォーマットをしなければいけないことを知らなかったらしい。
最近はフォーマット済みのメディアが多いですから・・・

■ノートパソコン【重症度B】
年末年始の休みを利用してパソコンの調整依頼ということで、仕事納めの日に持ち込み。
ノートパソコン2台とデスクトップ1台。
デスクトップは後日同僚がするということで、除外。ノートのうち1台は時間がないということで多少の不具合を修正、設定の変更して返却。
問題は残りの1台。
まず梱包を開封する際に受け取った同僚に一言、「ACアダプタは?」
まぁ、電池で1〜2時間は持つだろうと液晶のバックライトを一番暗くして設定を始める。
HDDの内容を確認しようとしてなぜかアイコンがドライブになってないCドライブをダブルクリック。
いきなりウイルスチェッカーのインストーラが起動・・・。
なぜかわからんが、何度ダブルクリックしても起動してしまう(汗
どうやら、ドライブに対する関連づけがCドライブのルートの「Autorun.exe」に変更されているようだ(汗
どうやって変更したんだ(汗
その他にもCドライブのルートにMSオフィスが展開されてたり、勝手に起動したウイルスチェッカーのインストーラが入ってたり・・・
とりあえず、不要なファイルと思われるものはCのルートから削除する。
次にドライブにたいする関連づけの修正・・だが、ドライブアイコンに対する関連づけ変更なんてしたことないので変更方法に悩むが無情にもバッテリーが切れる。
まぁ、他にもいろいろありそうなんでここまでめちゃくちゃにされたらOSの再インストールとなるのだが「ACアダプタが無かったで出来ませんでした。」で済まそう。

■消えるConfig【重症度B】
いつものおやじ(汗)からサーバーに繋がらないとの電話。
確認のためACCESSを立ち上げてORACLEに接続するが問題無い。
接続不能のメッセージが今まで聞いたことがないものであったので調べてみるとどうやらパスが通ってないらしい。
autoexecやconfigを見てもらおうとsyseditを起動してもらうが見つからないとのエラー。
リモートコントロールソフトを導入し、ハードディスクの中身を覗いてみるがCドライブのルートがきれいさっぱり無くなっていた。
無くなった原因はさっぱりわからないのでとりあえず、接続できるautoexecやconfigをコピーして再起動するととりあえずその場は正常に戻った。
数日後、再び同様の電話。
リモートコントロールソフトで確認するが、やはりルートがきれいさっぱり消えていた。
なにをやったんですかと問い合わせてみても何もやってないとの事。
スタートアップやiniファイルにもおかしな点はなく、やはり原因不明。
これが数回続き、電話でさっきまであったファイルがパソコン再起動したら消えたと言ってきたので業を煮やしてマシンを交換しますと提案。
データの移行だけはお願いしますとクリーンインストールしたパソコンを送付。
数日後、データの移行を行ってる最中だがマシンがおかしくなったと電話。
ウインドウズ起動中にリブートがかかり、カウントダウンしてまたリブートの繰り返しになるとの事。
どうやらデータ移行させるだけでシステムを壊し、起動セレクト画面→セーフモード→強制再起動→もとにもどる で、延々ループしているようだ。
何をしたんですかと聞いてみるとEUDRA入れただけとしか言わない。
EUDRA入れただけではそんなことは起こりません。configやautoexecが消える件はなにかインストールしたプログラムの不具合かウイルスか誰かがいやがらせて夜中に忍び込んで消しているかじゃないですか?今回の事も考えて最後じゃないですかぁ〜?ととりあえず冗談で言ってみるが根本的な解決にはならないのでこちらで移行するから古い機械と一緒に送って下さいと伝える。
翌週、パソコンが届いたので調べてみるとデータを移してくださいとお願いしたのにどうやらすべてのプログラム及びWindowsフォルダを上書きしている。
やはり何もしていないということはあり得ない。
ただ、古い機械は異常がないので、おそらく向こうでも周りにいろいろ迷惑かけてて誰か夜中こっそり忍び込んでシステム関係のファイル消してるんじゃないかなぁ・・

■読めないHDD【重症度B】
技術系の人が深刻な顔をしてやってきた。
ハードディスクを増設したら増設したHDDはもとより、元々あったHDDまで中身が見えなくなったとの事。
聞いてみると増設したHDDは別マシンに接続されていたFAT32の物で、増設先のOSはWindows95のaバージョンでFAT32が認識できない物だったらしい。
増設してその事に気付いた人がFDISKを行ったそうだが、上手くいかずに何度もやってるうちに元からあったドライブまで解放してしまったらしい。
復旧出来ない物かと相談されたが領域解放、再設定したものは復旧できないとのHDDリカバリ業者のHPを確認し、あきらめていただく。
OS、アプリを再インストールして返却したが、まるまるHDDの内容が消えてしまったのはお気の毒。
次回は注意しましょう・・・。

■花火【重症度B】
なんか変な動作があったと新人が電話を受ける。
手が放せなかったのと新人教育(ぉぃを兼ねて、そのまま新人に対応させてみるとどうやらメール添付ファイルをダブルクリックしたところ「花火」が揚がったらしい。
いわゆるHappy99というワーム。
環境によってはさらにばらまいてしまうところだったがなんとかそれはなく、駆除とウイルスチェッカーの導入を新人に指示。
コンピュータは道具として定着しているけれども掲示板にいくらウイルスチェッカーの更新を記載してもそのへんは全く指導していないので危機管理が出来てない。
崩壊するのも目前かなぁ・・・(ぉぃ