- 保守日誌 その5 -

■何度も確認の上・・・【重症度C】
わりと近い営業所からプリンタからプリントアウトできないとの苦情。
機種はえPそんのLP8300S。
このプリンタ、用紙カセットがくせ者で用紙を入れてその用紙サイズに合わせてストッパーを調整すると自動的にカセットの中の用紙サイズをプリンタが認識してくれるという一見ありがたい機能付き。
しかし、通常使うA4と日本ではほとんど使われることのないレターサイズとのストッパーの位置合わせはほんの数ミリしか違わないので導入当初は用紙を補充する度にプリンタが「用紙がありません」攻撃をしてくれる。
つまり、用紙補充時にストッパーが動いてカセットに入っているのはレターと判断し、出力要求はA4なのでA4がないぞーと文句をたれる。
だから今回もその影響だということでストッパーを確認するようにと電話を受けた人に伝えてもらう。
数分後、確認したが、まだ駄目だと言ってきたのでもう一度確認してくれーと投げやりな答え(ぉぃ
しかしやはりだめだーとの事なのでしぶしぶプリンタの状態を遠隔地から確認できるツールを導入。
設定に手間取りながらも数十分後プリンタの状態を確認するとカセットはレターになっている。
三度電話でカセットのストッパーを合わせなおしてくれとお願いするが、確認したけどちゃんと設定できているとの答え。
もう電話では埒があかないと言うか、本当に故障している可能性もあるので今から伺うと電話して片道1時間少々かけて営業所に向かった。
営業所に到着して挨拶もそこそこにプリンタのカセットを引き出し、ストッパーをセットし直すと素直に動く。
ばつが悪そうに何度も確認したという女性にもう一度説明。
まぁ、プリンタの構造が悪いので仕方がないが、往復2時間半、作業時間約2分の出張であった・・・

■セットアップ【重症度C】
新しく入ったパソコンのセットアップ。
社内標準はWindows95なのでその仕様で設定完了。
アプリケーションも設定し終えて引き渡す本人のデータも移行。
ほぼ設定が終わったあと本人から現在の機械に入っている音源カードを入れたいと依頼。
ISAバスのカードを手に新型で薄型のパソコン本体を開けてみるとそこにはPCIスロットしかない(汗。
仕方なくその事を伝えるとISAの物はあきらめ、USBの音源を手にこれにすると言う。
本体を本人に引き渡すとしばらくしてUSBの物はWindows98でしか利用できないとOSのアップデートを求めてきた。
アップデートのパッケージを渡してセットアップ開始。
無事にアップデート完了したので自分でドライバを組み込んでもらう。
しばらくしてドライバが上手く組み込めないと言ってきた。
他のUSBオーディオ機器も全滅らしい。
こちらも悪戦苦闘しながら追加削除追加削除を行うが埒があかない。
仕方ないのでパソコンを引き上げハードディスクを一旦フォーマットして98だけを一からインストール。
USB機器が正常に働くことを確認して引き渡し。
素直に最初から98で渡せば1時間位しかかからなかったのに一日仕事になってしまった。

■電源【重症度B】
サーバーの調子が悪いとの電話。
部門サーバーなのでこちらには設置してないので設置されている部署に出向いて確認する。
モニタの電源を入れるとDOSプロンプトで止まっている。
再起動してもハードディスクが見つからないとのエラーで同じ場所で止まるのでハードディスクの故障のようだ。
これは修理が必要だと思い、本体とモニタの電源を引っこ抜いてみる。
本体の電源を抜くまでは良かったが、モニタのケーブルを抜くと隣の稼働中のサーバーが落ちる(汗。
どうやらモニタ用の細い電源ケーブルを隣りのサーバーの本体に使用していたようだ(汗。
とりあえず、電源を入れ直すと無事に動いたので一安心したが、さらに電源を確認するとUPSがあるにも関わらず使用していない。
こんな使用方法は駄目だといいつつUPSに本体の電源を挿してUPSの電源を投入するとけたたましいエラー音が・・・
UPSのバッテリーが完全に死んでいるようだ(汗。つまりはUPSがあるにも関わらず全く使用せずにバッテリーが完全放電してしまっているらしい(汗
死んでしまったバッテリー、困ったものだと思いつつも故障したサーバーの復旧を優先し作業を行う。
復旧後元に戻そうとコンセントを再度確認。
どうやら壁のコンセントから電源を引っ張ってきているようだが、よくよく確認するとこれはブレーカーで帰宅時に落としてしまうコンセントだ。
どうやら故障の原因は毎日毎日ご丁寧にブレーカーを落として強制的にサーバーを落としてた為らしい。
もう少し考えた電源配線してもらわないと・・・

■壊れた【重症度B】
パソコンの調子が悪くてしょっちゅうOSを再インストールしているらしいから見てくれとの電話。
本体のみ持ち帰るから外して置いてくれと伝言。
パソコンを取りに行くとケースカバーにでっかい張り紙。
CPU、メモリ、ビデオカードは私物です。と書いてある。
ケースを開けると確かにオンボードのビデオの代わりにS3のビデオカード、メモリには自分のはんこを押してあり、CPUはゲタ付きの物が刺さってあり、さらにセカンドベイにはガムテープでハードディスクを貼り付けている。
つまり、電源、マザー、ケース以外は置き換えられているわけだ。
これって、壊れたんじゃなくて壊したと言った方が正しいんでは・・・(汗
ちなみに、再セットアップの画面、BIOSの表示も変わっている気がする・・・

■メールアドレス【重症度C】
メールがうまく送れないと人事の女の子からの電話。
変なメッセージが返信されてくるらしい。
とりあえず、行った方が手っ取り早いので見に行くとUnknownHostNameエラーがsmtpから返ってた。
相手方のアドレスを確認。続いて本人が送付してきたメールを開いて返信アドレスを確認。合ってるじゃないか。本文にもアドレスが書いていたので確認。これも合ってる。
つまりは、自分のアドレスを間違えて記入しているだけだった。
ホスト名が間違えているだけで、しかも容易に想像できるホスト名だったので調べてみてこれでしょうというのを連絡して解決。
ちなみに、中途採用募集への応募だったが、自分のアドレスを正しく書けない上に、アドレスは匿名アドレス。
書類審査段階で不採用になったという返信のようだったが、こちらとしてもそんな人のサポートをしたくないですね。はい。

■ピカール【重症度C】
朝からなにやら前の席の後輩が妖しげな缶を取り出した。
聞けば「ピカール」という有名な研磨剤。
何をするのかと見ていたら、CD−ROMを取り出した。そしてこれを磨くとの事。
なんでも、開封時にカッターナイフで開封した際、強く切りすぎて、すぱっとCDの記録面に溝を作ってしまったらしく、読めなくなったとの事。
確かにCDを見てみると深い一直線の傷が入ってる。
いくらなんでも研磨剤では他の部分も傷だらけにして再起不能にしてしまうのでは?との忠告をいたが、あっさり却下され、磨き始めた。
数十分後、作業を完了し、手がつりそうなしぐさの後輩からCDを受け取ってみるとほとんど傷が目立たなくなっている。
CD−ROMドライブに挿入してみるとちゃんと読むように復活していた。
ピカール、結構やるなぁ(笑)

■外注【重症度C】
以前は何でも自分たちでやってきたが、範囲が広くなってきたので既存のデータベースを買ってきたり、外注さんを使ってそっちに仕事振ったりするようになってきた。
まぁ、人間ばかり増やしてもしかたないのでそれはそれでよいのだが、今回の外注先には困った。
具体的にはホームページの作成依頼なんだが、依頼したのは他部署なんで、そこからこんなんできましたと見せてくれたサンプル、我々の間ではあまり評判はよろしくなかった。
まぁ、デザインのセンスなんかは人それぞれだし、こちらに振られてもそれ以上の物が作れるかどうかなんて自信ないので最初は「なんかいまいちだなー。」とお茶を濁してたんだけど、今日見せてもらった最新の物はShockwaveFlash使って作ったページでかなり派手になってた。
デザインはもはやどうでもいいが、一番の問題はInternetExplorerでは正常に表示出来るが、Netscapeでは表示出来ない。
さらに、正常に表示されたページでも読み込みにダイアルアップ環境で3分かかったり、トップページは表示されたのは良いが、選択メニューが表示されるまで十数秒待たされたりと見る側にとっては我慢がいる物になってた。
Netscapeの問題は、複数のパソコンで試して駄目なのだから、HTMLの記述に問題があるのは明らかなのでその旨伝えたが依頼部門を通ってかえってきた返事がそちらの環境がおかしいのでFlashを組み込み直してくれとか、そちらのNetscapeのバージョンが古いのが原因だとか。
また、Flashなんか使わなくても良いから普通に組んで欲しいと言う要望に関しては、HTMLよりもイメージの方がいいでしょ?とかなんか勘違いしてる返事が返ってきた。
正直言って、自分の腕自慢のようなページ見せつけられてるような感じでとってもいや。
企業の情報のページなんて、中身が正確に、見たい人にはちゃんと見える形にするのが本当の目的なのにもう本末転倒。
なんとかならんかなぁ。

■FLASH【重症度C】
会社のホームページ、業者制作のFLASHが組み込まれたコンテンツをアップ。
しかし、どーやってもFLASHが動かない。
だが、アップした当日は頭痛のため思考能力が無く、同僚に原因追及をお願いしてとっとと帰ってしまう。
翌日、ふと気になることがあってftpでアップ先を見てみると・・・肝心のFLASHのバイナリファイルを転送していなかったことに気付く(汗
自分の作ったコンテンツなら構成を把握しているが、第三者のコンテンツの詳細まで回らなかった訳だが、前日午前0時まで原因追及してくれた同僚に非常に申し訳ない状態に(汗
同僚いわく、「バイナリをASCIIでアップロードしてしまう失敗例があったが、それ以下やな。」
ごもっともでございます・・・。

■起動不能【重症度B】
朝早くから同僚がサーバールームにて作業をしている。
どうやら、昨日の作業の後、再起動をかけたらエラーが出て起動しなくなったらしい。
チェック用ディスクにてハードウエアを調査したりしたが、結局分からずメーカーのサポートに電話。
答は簡単だった・・・
NTのディスクアドミニストレータにてディスクの構成を変更したらアクティブパーティションが無くなっており、起動出来るドライブが存在しなくなっていた。
ドライブ変更後の初めての再起動だったので起動出来なかっただけ・・・
なんという人騒がせな仕様だ・・・・

■ダイアルアップ【重症度C】
貸与したノートパソコンで自宅からダイアルアップがつながらないとパソコンを持参して調査依頼。
休み前にも持参されたのでその時もチェックして接続できることを確認し、自宅の電話がトーンかパルスか分からないので、切り替え方法を説明して渡したのだが、再び、まだつながらないと言うことでもう一度の調査依頼だった。
とりあえず、社内から接続を試みるとすんなり接続できる。
持参した本人も目の前でつながるのでどうして良いか分からない様子。
自宅では、デスクトップでちゃんとISDNでちゃんとつながっているのにと言うので、接続方法を確認したくて、ホワイトボードにイラストを描き始めると・・・・
モジュラージャック←→TAの線を外してそれをノートパソコンのモデムへ接続していたらしい(汗)
とりあえず、TAのアナログポートへ接続して欲しいとお願いしたが、今度は大丈夫だろうか・・・(汗