北陸自動車道木之本ICから通常なら約30分ほどで冒険野郎オフィシャルキャンプサイトに到着するのだが、今回はこの天候である。でも、まぁ、両車ともチェーンはしっかり装着している。まぁ、大丈夫であろう・・・。
冒険野郎オフィシャルキャンプサイト。
この場所は冒険野郎にとってはまさにベースキャンプ。基本中の基本の場所になりつつある。
第二回冒険野郎企画で開拓されたこのサイト。琵琶湖の北東岸、今津浜にあるのだが、若旦那が偶然発見したものだ。サイトは一面草に覆われ、木々が適当な間隔で並
んでいる。この木々の間にはさむハンモックの気持ちいいこと!今では隊員全員がハンモックを持参している・・・・。
しかし・・・・。
今回の場合は春から夏にかけての快適な場所を提供してくれるサイトではなく、我々に試練と恐怖を与えたのである。
今津浜に近づいてくる。とりあえず周囲は一面雪景色だ。
R161を左折する。あとはまっすぐ進めば今津浜にたどり着く。
この辺りの雪はすごく粉雪でべたついていない。さらっとしている。だから、折りからの強い風にあおられて風が吹くたびにブリザードのように雪が舞いあがり、視界
全体を白く変えてしまう・・・。
「まさにホワイトアウトだな・・・」
そうつぶやきながら目的地直前の信号で停車した。
・・・と、その時、ミラーに後ろから追随している隊長車に異変が!!
何故か90度横になっているではないか!!それほどスピードは出していなかったが・。
「全然ブレーキききませんわ〜。死ぬかと思った・・・。」
とは、隊長談。
まぁ、建物に突っ込むこともなく、何とか最悪の事態は免れたようだ・・・。
ちょっとしたハプニングがあったが、何とかサイトにたどり着けた。
そして、そこで我々が見たものは・・・・。
・・・・一面まっさらなバージンスノーに覆われたサイトであった。
とりあえず車から出てサイトに降り立つ冒険野郎。約20cmは積もっているであろうか?さらさらの雪の上に新しい足跡をつけてゆく。
「・・・まじでここにテントをはるの?」とは団長。
「案外、雪を固めたら寝心地はいいかもしんない。」とは料理長。
「とりあえず、テント張ろう!!」とは隊長。
・・・しかし、我々冒険野郎はテントを張ることはできなかった。いや、張りたい気持ちはあった。だが、非常に強い風雪によりテントが飛んでしまうのである。ペグな
んかも雪に邪魔されとてもじゃないが打てない。もちろん、気温は氷点下。寒さと絶望感でさすがに我々も意気消沈である。
「よし。待とう。とりあえず今は午前7時だ。昼ごろには天気も回復しているかもしれない。車を寄せて中で休憩しよう。」
隊長の決断により、我々はとりあえずその場から撤退することにした。未だかつて、引くということを経験したことのない冒険野郎ではあったが、ここは撤退もまた決断
である。
隊長と団長は隊長車に。料理長は自分の車に乗り、そのまま待つことにした。
前日の23時に出発してそのまま休憩もせずにやってきた。いつのまにか、私は助手席に倒れこみ、眠りについていたのである・・・。
・・・そして、5時間後。事態はよもやの展開を見せる!!
#残念ながらとりあえず撤退した冒険野郎の面々。
#じっと天候が回復するのを待ち、今度こそはテントを設営するべく休息を取る。
#しかし、私が目を覚ましたとき、状況は予想外の展開を見せていたのである!!
#次回、冒険野郎顛末記第八話。「団長の機転。隊長の決断」
#さてさて、料理長にとって予想外の展開とは!? お楽しみにぃ〜!!
ご意見、ご感想、苦情、ファンレター等、お手紙はmass@mua.biglobe.ne.jpまで