風呂から戻った隊長と料理長は設営の準備に入った。
・・・身を切るような寒さ。こんな中でテントを設営するとは・・・。手がかじかんで思うように設営できない。
通常なら5分もあれば設営が完了するドーム型テントだが、十数分かかってやっと設営を終えることができた。
時刻は23時。
・・・と、その時若旦那から連絡が入った。これから自宅を出るということである。
積雪の状況、チェーンの携帯が必須であることなどを伝え、我々は若旦那の無事な到着を願った。だいたい午前2時ごろにはこちらに到着するだろう。入り組んだ場所に
あるので万が一迷った場合は団長の携帯に連絡を入れるように伝えた。
「じゃあ、若旦那が来るまで一眠りするか。」
・・・ほんとに眠れるんだろうか?多分、ガタガタと震えながら眠ることはできないんだろうな・・・。と思いつつもテントで寝るべく準備に入った。
とにかく氷点下の世界である。
いつもは寝袋など枕代わりにつかっているが、今回はそういうわけにもいかない。
いや、その前に、雪の上に直接テントをたてているため寒さをカットしなければならない。
マットをテントの床一面に敷き詰め、雪の寒さを遮断し、その上に寝袋を敷く。もちろん、バンガローにある毛布を持参して寝袋に入れ込み、その中に体を埋めた。そして最後に寝袋のチャックを閉める。
まさに完全防寒である。
とりあえずそれほど寒さは感じない。そのまま我々は眠りについた・・・。
「・・・・・・・。」
「・・・・・・ん?」
「ん、あぁ〜・・。あれ?・・・あれれ?」
「おいおいおいおい!」
「朝やないけぇぇぇぇ〜!!!!!」
「わ、若旦那は無事に着いたんか!!」
団長、若旦那によると隊長と料理長は死んだように眠っており、ボディープレスをそれぞれ食らわしてみたが、まったく動じなく、ピクリともしなかったそうだ。
われわれもそんなことをされたことなどまったく気づかず、まさに冬眠状態だったのである。そう。冗談抜きにハッと目が覚めると朝になっていたのだから・・・・。
#はい。今回の一番のメイン(?)である耐寒キャンプの登場です!!!
#上にも記述している通り、まさに冬眠状態でした・・・。
#寒い寒いと思う暇もなく朝を迎えました。
#さてさて、何とか二日目を迎えた冒険野郎の面々。この後はどのような展開が待っているのか?
#・・・とりあえず、連泊をしてしまう冒険野郎!!
#ちょっと待てぇ〜!!俺は月曜日出勤だぞぉぉぉぉぉ!!!
#次回最終回!冒険野郎顛末記最終話「エピローグ!」 お楽しみにぃ〜!!