冒険野郎第一弾

二川ダム激流川下り

1996/6/21〜6/22

第四話「初ヒット!」

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4人を乗せたボートは早朝の靄のかかる中、静かに湖面を進んでいく。

明るくなってはきたものの、昨日からの雨上がり。雲がひくく垂れ、ダム湖は幻想的な雰囲気を醸し出している。


・・・静かだ。

隊長自らオールをこぎ、ポイントへとボートを近づける。

バスというのはどこにでもいるわけではない。時間とともに場所を移し、餌を追い求めている。そこらへんを考慮に入れ、釣り人はバスのいそうなところにルアーを仕掛けるのである。

基本的なポイントは岸近く。木陰のかぶったところ。そういう辺りにバスは潜んでいる。(とは隊長談)


ポイントを決めて竿をなげる。

・・・しかし、久方ぶりに竿を振る私はいきなりリールに糸を絡ませてしまった。なかなか勘所がつかめなくて、結構苦労する。

隊長の助言で、とりあえずはルアーをなげる練習をすることにした。

何度か練習すると結構コツをつかんできた。狙ったところにうまくルアーをなげることがけっこうできるようになったので、再び戦線復帰である。


午前7時。最初のヒットが若旦那にでた。

バスフィッシングでは手応えがあれば思い切り合わせるのがセオリーである。手応えとともにぐっと合わせる若旦那!!

ヒット!!

ブラックバスの強い引きが若旦那の竿を揺らす。けっこうあっけなく、バスは釣り上げられた。嬉しそうな若旦那!顔が喜びでくしゃくしゃだ。

・・・それもそのはず、若旦那にとってはこれが生まれて初めてのヒットだったのである。


「よっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

「やったぁ〜、西出さん!おめでとうぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

さっそく隊長の首にかかっている防水カメラの出番である。喜びの顔に満ち溢れている若旦那の顔!バスを横にかかげてポーズをとる。

メジャーで図ると17cm。

まぁまぁだ。


さぁ!とりあえず最初のヒットがあったことだし、どんどん釣っていこう!!

意気揚々と釣りにはげむ4人であったが・・・。

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