水資源とは、水循環の過程で陸上に降った水が、流れ去るまでの間に、それを人間が利用しようとすることです。したがって、水文情報を正しく理解し、かつ分析することによって初めて、私たちが利用することができる資源量を把握することができます。
そこでこの講義では、水文情報を入手し、分析することを通して水資源量を求める方法を学びます。さらにその水資源を計画的に利用するために、様々な事象を考慮しながら、調整することの困難さを認識し、その重要性を理解することを目的とします。
この講義では、実際に水文データや、解析ツール、GIS/RSを利用しながら水資源量の把握に必要な情報をグループで算出していく。また求めた水資源量に関わる様々なことを深く理解しながら、計画的に利用するために必要なことを議論していく。
講義の前半は、水文量の解析と水資源を把握するための知識、技術などを実際にグループで作業をしながら身につけてながら、水資源について考えていく。
後半は、水資源に関わる文献等を詳しく読み解き、事象を整理していく。整理した事象を元に計画的に水資源を利用していくために必要なことを議論しながら、理解を深めていく。
中間試験では、水文量の解析等に関わる専門用語や解析方法などに関する多肢選択式試験により理解度を確認する。
期末試験では、後半の講義で理解した水資源にまつわる様々な事象を自分の言葉でまとめ、それらに基づいた自分なりの意見を述べる論述形式の試験で、評価する。
気象データ
2020-01-11